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＿2017年12月9日
ついに今日はデビューステージの日。
朝から会場入りし、直前リハーサルも問題なく終えた。
時刻は午後３時。
開演までは、４時間ほどあるが会場の外にはちらほらファンの姿も見え始めていた。
不思議なことに緊張は全くしていない。
むしろ楽しみだし、みんなに早く会いたい気持ちが大きかった。
｛“大谷翔平がエンゼルスと契約合意、本日16時から会見予定です”｝
楽屋のテレビから聞こえる幼なじみのニュース。
翔平からエンゼルスに決めたと聞いたのは、昨日のことだった。
会見はエンゼルススタジアムの前で行うらしい。
幼なじみの新たな門出を見たい気持ちもあるんだけど…
サ「“なに難しい顔してるの？”」
『“うわ！…もういつも急に現れないでよ”』
サ「“はぁ…あなたが彼を見てるときは周りの音も耳に入らないのかしら‥”」
ちゃんと声かけたわ。といったサミーは呆れてるようだった。
『“エンゼルススタジアムってここからどれくらいかかるかな”』
サ「“30分もかからないんじゃない？”」
え、なにそれ。間に合うじゃん。
間に合うと分かってしまったら欲が勝ってしまう。
『“ねえ‥サミー‥”』
サ「“あなたがいいたいことは分かるわ。‥でもダメよ”」
『“え〜…30分だけ‥‥ね？？”』
全力の上目遣いで両手を合わせて頼み込む。
サミーは大きなため息を一つついた。
会場裏に停止したワゴン車のドアをスライドし、後部座席に滑り込んだ。
『“サミー、ほんとにほんとにありがとう”』
サ「“いい？くれぐれも帽子は外さないように。わたしの後ろから絶対離れないでね”」
30分だけという条件で会見を見させてもらえることになった。
同じ事務所とはいえ、会場にいるのがバレてしまえばパパラッチの餌になる。
サミーにもらったスタッフTシャツに袖を通し、
現場スタッフの一員として紛れ込むことになった。
現場に到着すると想像を上回る報道陣とファンの姿で賑わっていた。
駐車場で車を降り、サミーに続いてひとまずスタジアムの中に入る。
うん、ここまでは完璧。誰にもバレてない。
サ「“今からスタジアムの外に出る。‥あなたは、これを持って”」
渡されたのは一眼レフのカメラ。それとともに首にスタッフパスをかけられた。
なるほどカメラマンに変装しろと。
サ「“それなら心置きなく翔平を見れるでしょ？”」
さすがサミー。分かってるじゃん。
わたしはサミーに向かって大きく頷いた。
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まち(プロフ) - 切なすぎます。更新楽しみにしてます (2023年4月8日 23時) (
レス) @page50 id: 6ba1d4a17e (このIDを非表示/違反報告)
るる - こちらのお話が大好きです！次の展開も楽しみにしてます！！ (2023年4月8日 10時) (レス) id: c1f7251b5b (このIDを非表示/違反報告)
chika0811ab(プロフ) - 泣きました。素敵なお話し本当にありがとうございます。続編気長に待ち続けます。 (2023年4月7日 23時) (レス) @page45 id: 43f90433e5 (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - 高校卒業のときに渡した花束より本数も増えて込められた気持ちも強くなってより泣けました😢 世間の目や彼を思った夢主の行動がかっこよすぎる…✨続編も楽しみにしてます！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 0d70f41477 (このIDを非表示/違反報告)
ぴんく(プロフ) - 番外編も最高すぎです😭続編気長に楽しみにしてます！ (2023年4月7日 21時) (レス) @page50 id: a93e51db73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々
| 作成日時：2023年3月28日 17時
