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＿2017年12月7日
デビューステージを二日後に控えたこの日、
最終打ち合わせのため事務所に来ていた。
会議室の椅子に座り、携帯を眺めていると後ろのガチャッとドアが開く音がした。
『“サミー、遅い、、、よ、、、”』
翔「へ〜英語めっちゃうまいじゃん(笑)」
スーツ姿の翔平がそこに立っていた。
驚いて思わず椅子から立ち上がってしまった。
『え、なにしてんの？』
翔「いや、俺LINEしたじゃん。ロサンゼルス行くよって」
『そうだけど、いや、そうじゃなくて、なんでここにいるの？』
翔「何でって俺の代理人ここ所属だし…」
『んー、分かってるんだけど。なんで入ってきた？ここ、会議室…』
翔「あ〜、、サマンサさんが教えてくれたんだよね。Aならあの部屋にいるよ〜って」
『それでのこのこ入ってきたってこと？！ちょっと誰かに見られたらどうするのよ！』
翔「…なんで、なんかまずいことでも？」
翔平のその言葉に一旦冷静になる。
確かにまずいことはない。翔平はわたしの幼なじみで、
幼なじみが会いに来ただけ。
なんにもまずいことはなかった。
『…確かに。別に平気か…』
翔「ふはは、ごめんちょっと意地悪だった(笑)大丈夫、誰にも見られてないから」
『…ムカつく』
睨みつけていると翔平がこちらに近づいてきた。
そして気づいたときには、彼の腕の中にすっぽりと抱きしめられていた。
『…ちょっと、、、』
翔「誰も入ってこないよ」
なんでそう確信できるんだろう。
そう思いながらも嬉しさが勝って、彼の背中に腕を回した。
翔「しばらくまた会えなくなるかもしれないからちょっと充電させて」
そう言って翔平はわたしの首に顔を埋めた。
『くすぐったいよ、、///』
翔「…よし、充電完了」
身体から離れた彼の腕が名残惜しかった。
『…今からまた面談？』
翔「まあそんな感じ。エンゼルスのスタジアムを見学することになってるんだよね、、」
『え、エンゼルスに決めたの？！』
翔「まだ分かんないけど、、、今のところ一番いいなあって。…Aも近くにいるし」
『…忙しくなるから会えないよ』
翔「俺ら4年会わなかったじゃん(笑)」
『そうだけど…』
翔「でも会いたくなったら会いに行く」
今度は我慢しないから。
翔平はいつもわたしの大好きな笑顔で、わたしが喜ぶ言葉をくれる。
時には友達のような、時には恋人のような
不思議な距離感。だけど十分に幸せだった＿＿
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まち(プロフ) - 切なすぎます。更新楽しみにしてます (2023年4月8日 23時) (
レス) @page50 id: 6ba1d4a17e (このIDを非表示/違反報告)
るる - こちらのお話が大好きです！次の展開も楽しみにしてます！！ (2023年4月8日 10時) (レス) id: c1f7251b5b (このIDを非表示/違反報告)
chika0811ab(プロフ) - 泣きました。素敵なお話し本当にありがとうございます。続編気長に待ち続けます。 (2023年4月7日 23時) (レス) @page45 id: 43f90433e5 (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - 高校卒業のときに渡した花束より本数も増えて込められた気持ちも強くなってより泣けました😢 世間の目や彼を思った夢主の行動がかっこよすぎる…✨続編も楽しみにしてます！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 0d70f41477 (このIDを非表示/違反報告)
ぴんく(プロフ) - 番外編も最高すぎです😭続編気長に楽しみにしてます！ (2023年4月7日 21時) (レス) @page50 id: a93e51db73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々
| 作成日時：2023年3月28日 17時
