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会えなかった寂しさを埋めるように
本能のまま互いを求めあった。
明るかった空もすっかり暗くなり、
月明かりが部屋の中を照らしていた。
『ねえ、、服着ないと風邪ひくよ』
翔「ん、いやだ」
こうすればあったかいから。と
一人で寝るには大きすぎるベッドの上で、
横向きに窓の外を眺めるわたしを翔平が後ろから抱きしめている。
『‥‥藤浪くんとは何もないよ』
翔「えー(笑)今、この状況でその話する？(笑)」
ムードぶち壊しじゃん。
Aらしいわ、と呆れたように笑う。
『選抜のときに偶然客席で会って、、、それで、、、』
翔「知ってるよ」
『なんで、、』
翔「…Aがこっち戻ってくる前、あいつから電話来たんだよね」
『えっ』
翔「大事なものしっかり捕まえとかんかったら俺がもらうからな。って宣戦布告された(苦笑)」
『また勝手なこと‥‥』
翔「…嫉妬した。あいつが羨ましかった。…俺が、Aの彼氏だってネットに投稿しようかなって思った(笑)」
『‥‥それは困る(笑)』
翔「でも周りがどうとか関係ない。…本当のことは俺らが分かってたらそれでいい」
『翔平…』
身体をくるっとさせられ
視界に広がるのは、白い天井と翔平の顔。
翔「Lylaの彼氏は藤浪かもしれない。でもAの彼氏は俺でしょ？(笑)」
『んー、なんかそれ二股してるみたいでいやだ(笑)』
翔「この浮気者ー(笑)」
いたずらっ子のように笑ってる顔を両手で包む。
『してないもん(笑)…わたしは翔平だけだもん』
そして自分から口づける。
翔「…んっ‥‥ねえ、いいでしょ？」
『えー、、また？？』
翔「Aが悪い」
完全にスイッチが入り切った翔平はもう止められない。
流れに身を任せ、翔平の愛を受け入れる。
翔「‥‥大丈夫？」
『‥うん』
時折、汗でおでこに張り付いた前髪を
優しく指ですくってくれる。
翔「‥A‥‥愛してるっ‥‥」
強くわたしを抱きしめそう呟く。
お互いの肌の温もりを感じながら
疲れ切った二人はそのまま眠りに落ちた。
お互いの間に走る溝は埋まったかのように思えた。
だけど埋まり切らなかった小さな小さな溝の存在には、
気づけないでいた＿＿
‥‥違う、本当は気づいていた＿
だけどわたし達は、向き合うことに怯え、見て見ぬふりをしたのかもしれない＿＿
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まち(プロフ) - 切なすぎます。更新楽しみにしてます (2023年4月8日 23時) (
レス) @page50 id: 6ba1d4a17e (このIDを非表示/違反報告)
るる - こちらのお話が大好きです！次の展開も楽しみにしてます！！ (2023年4月8日 10時) (レス) id: c1f7251b5b (このIDを非表示/違反報告)
chika0811ab(プロフ) - 泣きました。素敵なお話し本当にありがとうございます。続編気長に待ち続けます。 (2023年4月7日 23時) (レス) @page45 id: 43f90433e5 (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - 高校卒業のときに渡した花束より本数も増えて込められた気持ちも強くなってより泣けました😢 世間の目や彼を思った夢主の行動がかっこよすぎる…✨続編も楽しみにしてます！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 0d70f41477 (このIDを非表示/違反報告)
ぴんく(プロフ) - 番外編も最高すぎです😭続編気長に楽しみにしてます！ (2023年4月7日 21時) (レス) @page50 id: a93e51db73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々
| 作成日時：2023年3月28日 17時
