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『ねぇ、、ほんとに泊まる気？！』
翔「何か問題でも？」
テレビのチャンネルをカチカチ変えながら
ソファでくつろぐ大型犬。
なんでこんな会話になってるかって？
遡ること30分前＿
一「そろそろ日付変わりそうだね。…翔平、帰ろっか」
翔「えー…めんどくさい。家遠いし…」
『子どもみたいだよ(笑)』
翔「うるせぇーよ」
一「じゃあ俺だけ帰るよ」
え、なにそれ。
この大型犬を置いて帰るってこと？！
『いやいやいや、翔平も自分の家で寝たいでしょ？』
翔「俺どっちでもいい」
一「今日はお邪魔してしまったので、久しぶりに2人の時間楽しんでください」
一平さんはそう言いながら
あっという間に帰宅の準備を済ませて帰っていった。
そして今に至る＿
泊まると言われてもこの家にゲストルームというものはない。
つまりベッドは1つしかない。
身体が商売道具の翔平をソファで寝かせるわけには行かないし
かと言ってベッドで一緒に寝るのもちょっと…ね…
『もう…わたしソファで寝るから翔平はベッド使って』
翔「え、なんで？一緒に寝ればいいじゃん」
馬鹿なのか。この大型犬は馬鹿なのか。
20代半ばの男女が同じベッドで寝るとか…ありえない。
翔「ありえない。みたいな顔してるけど…ごめん、俺明日昼からトレーニング入れてるから別にお前の期待してるようなことするつもりないよ」
『は？！ばっかじゃないの///』
最悪。また心の中読まれた。
恥ずかしい。。。
『てゆーか、付き合ってないのに手出したら最低だからね！あ、そうだ。それにさっきのなに？！』
翔「さっきのって？？」
『だから…その…一平さん勘違いしたまま帰っちゃったじゃない！』
あーそれね。といいながら
それまでソファでくつろいでいた大型犬は、
立ち上がりわたしの目の前にやってきた。
翔「A」
『な、なに』
翔「俺、Aのことが好きだよ。･･･いつからかは分からない。でも小さい頃からAのことは、俺が守りたいって思ってた」
『･･････』
翔「高校の頃は、プロで成功するためには、この気持ちすらも犠牲にする必要があるって思ってた。だからAと離れることを選んだ」
『･･･翔平』
翔「プライベートも全部野球に注いだ結果、色んな記録を達成してどんどん評価されるようになった。･･･でも物足りねぇんだよ」
翔平の両手がわたしの両手に伸びてきて、
優しく包まれる。
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まち(プロフ) - 切なすぎます。更新楽しみにしてます (2023年4月8日 23時) (
レス) @page50 id: 6ba1d4a17e (このIDを非表示/違反報告)
るる - こちらのお話が大好きです！次の展開も楽しみにしてます！！ (2023年4月8日 10時) (レス) id: c1f7251b5b (このIDを非表示/違反報告)
chika0811ab(プロフ) - 泣きました。素敵なお話し本当にありがとうございます。続編気長に待ち続けます。 (2023年4月7日 23時) (レス) @page45 id: 43f90433e5 (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - 高校卒業のときに渡した花束より本数も増えて込められた気持ちも強くなってより泣けました😢 世間の目や彼を思った夢主の行動がかっこよすぎる…✨続編も楽しみにしてます！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 0d70f41477 (このIDを非表示/違反報告)
ぴんく(プロフ) - 番外編も最高すぎです😭続編気長に楽しみにしてます！ (2023年4月7日 21時) (レス) @page50 id: a93e51db73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々
| 作成日時：2023年3月28日 17時
