助産師&救命医2

68 事故4＊ ページ21

『んっいったいﾊｧﾊｧ痛い』

あの時、小松さんに呼ばれて振り返ったら自転車が私に向かって突っ込んできた。

反射的にお腹を庇った。

自転車は私のお腹には当たらなかった…

でも、大きなお腹を持った私は体を支える事ができず、地面に倒れた。

倒れた時にお腹をぶつけてしまった...
それで、今、普通の出産の時以上の出血がしている。

小「Aちゃん、赤ちゃんも頑張ってるから頑張ろうね！」

『ﾊｧﾊｧは、い』

私の出産を小松さんが手伝ってくれている。
どうにか今は帝王切開しなくて済んでいる。

緋「A、ゆっくり呼吸して」

冴「Aちゃん、真似してフーフー」

『フーﾊｧﾊｧフーフー』

緋「うん、上手上手」

『.....ﾂ痛い痛い』

息が苦しい…
私は近くにあったみほちゃんの手を掴んだ。

緋「どしたの！？」

『苦し、い、、息が、』

緋「酸素濃度あげて！」

冴「はい！」

小「Aちゃん！赤ちゃんおりてきてるよ！」
「頑張ろうね」

『は、いﾊｧ』

藍「A、頑張れ」

小「じゃあ、Aちゃんいきむよ！」
「美帆子、お願い」

緋「オッケー」
「A、行くよ？せーの」

『んっんーいっったいんー』

白「Aちゃん、もう少し！」

『ん、もう、む、りﾊｧ』

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

冴「赤ちゃんの心拍下がってます！」

え...
赤ちゃん...

緋「留美子...」

小「.....Aちゃん、頑張って！」
「赤ちゃんも頑張ってるから、あともう少しだから！」

私は小さく頷いた。

69 事故5＊→←67 事故3 緋山side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す