本当の結末 ページ49
Side 冬野明菜
「それでは、明菜さんはここでお待ち下さい。」
隠とか言う顔を隠した不気味な奴に連れられて、私は先程よりも狭い部屋に来た。
私はこれから、親戚の奴らに引き取られるらしい…
…、なんでこんなことに…。
お父様もお母様も、鬼に殺されたなんて!
というか、なんでアイツが無事なのよ!
おかしいじゃない!
それに、なんで柱人達も私の味方をしてくれなかったの?!
なんでアイツの味方に…、
あああ゛!ムカつく、ムカつくわ!
絶対、絶対仕返ししてやる…
見てなさい!A!
「そうよ、Aは私よりも幸せになってはいけないのよ!」
「ーそれは、どういうことかな?」
「!?」
突然、背後から声が聞こえた。
驚いて振り向くと、そこにはお館様と言われていた、鬼殺隊の主、そして、その妻がいた。
「あ、あなたは…」
「君は、何をしようとしているんだい?
先程の言葉の意味を、教えてほしい。」
「え、…あ…」
優しい笑みを浮かべているのに、なぜだか、怖い。
私が黙っていると、産屋敷は喋り始める。
「ふふ、君がどうなろうと、鬼殺隊員でない以上、私には関係ない。
だけどね、鬼殺隊に、私の子供達に、危害を加えるならば……」
【容赦はしないよ、】
病人であるはずなのに、一人では歩くことすらままならないというのに、私は目の前にいるこいつに、殺される、そう思った。
「〜〜ッ!なによ!これは冬野の問題よ!
醜い冬野家の恥晒しを始末するだけ!」
産屋敷は私を見つめて、喋り始めた。
ひどく、優しい声だった。
「私はね、子供達をとても大切に思ってるんだ。その中でも、Aは特別なんだ。」
…なにが、特別よ…。……イライラする。
「…ご機嫌が良くないようですね。明菜さん。」
今まで喋らなかった女が、いきなり喋り始めた。
「Aさんは、私達にとって特別です。
それを貴方は、傷つけようとした。
そして、今後もそうしようとするのでしょう?」
「、、それが、なに!?」
食い気味に聞くと女は答える。
「こちらで、貴方の【居場所】を用意しました。安心して下さい、衣食住は約束します。
ですが、貴方には、地獄の様な場所でしょう。」
「は…?なによ、なによそれ?!
ふざけないで、私はーー!!」
「もう、いいだろう。」
私の声がまるで聞こえてないかのように、産屋敷は私に背をむけて女とともに部屋を出て行った。
残された私は一人、呆然としていた。
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絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました!!更新頑張ります! (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます!夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです!(((殴 更新頑張ってください! (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(アメーババババ)さん» わぁ!ありがとうございます!更新頑張ります( ー`дー´)キリッ! (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(アメーババババ)(プロフ) - 好きです!(唐突)更新頑張ってください!! (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちーかま | 作成日時:2019年12月1日 5時