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その後の動き ページ41

「これで大丈夫ですが、安静にして下さいね?」

胡蝶がやって来て、適切な解毒をしてくれたため、私は体をしっかりと動かせるようになった。


「詳しいお話はまた日を改めてします。」

胡蝶がそう言うと、他の柱もうなずく。

「………わかった。」


私は起き上がり、動こうとした。

「だめです。安静にといったでしょう?」

「え、だが…」

問答無用と言わんばかりに宇髄に担がれる。

「…おい、悪意がある。」


「ああ?運んでもらってんだから我慢しろ。」

宇髄は私を俵持ちで運ぶ。

絶対に悪意がある…、
正直おろしてほしい。

宇髄に運ばれて地上に出ると、冨岡と不死川、悲鳴嶼がいた。

「雑魚鬼は全て討伐したぜぇ。」

不死川がそう報告して、宇髄に担がれた私を見る。

「無事だったかァ。」

そう言ってホッっと息を吐く不死川に、私はまた期待してしまう。

本当に心配して来てくれたのではないか、と。


だが、そんな考えはさっさと振り払った。


「お館様に報告しなければいけないな…」


「うむ!夜の見廻りはどうするか!?」


「私はAさんを見るので誰か変わりに見廻りをお願いします。」

「僕がやるよ、その変わり終わったら少しだけ蝶屋敷によらせて。」


柱達が話し合いを始める。

「わ、たしの区域も…、」

今日は、見廻り出来ないから…
そう言いたいけど、迷惑かけてばかりでお願いをするのが申し訳ない。

「Aの区域は宇髄と不死川が担当することになっている。」

冨岡が即座にそう言う。

え?いつの間に話をしていたのか?
驚いて呆けた顔をする私に、胡蝶が説明する。

「もともと、体調の悪そうな貴方を休ませるために決めていたんです。
 ちなみに、そう提案したのは伊黒さんですよ?」

そう言って胡蝶はクスクス笑う。

それに伊黒は顔を背けて「ああ…」と反応する。


「そうだったのか…」


伊黒と宇髄が私の屋敷にいた日か?
そういえば、あの時二人の前で倒れたな。


……というか…


「いつまで私を俵持ちにしてるんだ?宇髄。」


「いや、この体勢でよく普通に会話ができるな。尊敬する。」

地味な笑いをしながら宇髄は動き出す。

「ッ!う、」

「そろそろ行く、喋ると派手に舌噛むぞ、お姫様。」

そういうと、いきなり私を両腕に抱えた。
俗に言う、「お姫様抱っこ」と言うやつだ。

「!?!?」


「そうですね、少し、目立ってしまいましたし…」

そして、私達は浅草を後にした。

胡蝶の話→←救済



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作品ジャンル:アニメ
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絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました!!更新頑張ります! (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます!夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです!(((殴 更新頑張ってください! (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(アメーババババ)さん» わぁ!ありがとうございます!更新頑張ります( ー`дー´)キリッ! (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(アメーババババ)(プロフ) - 好きです!(唐突)更新頑張ってください!! (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちーかま | 作成日時:2019年12月1日 5時

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