柱の思惑 ページ37
Side …………
それは、胡蝶の提案だった。
A以外の柱九人で集まっての話し合い。
「明菜さんが何かを企んでいるのは確かですが、何を企んでいるのか分からなければ、何の意味もありません。」
胡蝶はまだ続ける。
「そこで、情報を引き出すため、明菜さんを蝶屋敷に置こうと思います。」
「ふむ…良い考えではあるが…」
その提案に、悲鳴嶼さんが難しい顔をする。
「Aはどうする?
あの子はすぐにでも明菜を鬼殺隊から遠ざけようとしている。」
「はい…そうなんです。
なので、今回Aさんはここには呼んでいません。」
胡蝶は苦しそうな顔をしてうつむいた。
「明菜…と言ったか?
そいつは聞いた感じでは、俺達に注目してほしいのだろう。
あからさまに媚びている。」
淡々と話す伊黒。
その伊黒の言葉に柱達は反応する。
あるものは驚き、あるものは肯定した。
「そうだな…。なら、それに派手に乗っかってやるのも手だ。」
それから話し合いが続いて、宇髄の提案。
「そうですね、とりあえず、そうしておきましょうか。」
時間があまりなかったため、とりあえずという形で今後の方針を決めた。
そして、すぐさまお館様の所へと向かい明菜についての扱いを提案したのだった。
ーーーーーーーーーーー
胡蝶達が明菜をつれ茶屋に行くと、残された柱達は今後明菜についてどうするかを話し合った。
すると、
「ねぇ…誰もいわないけど、A、どこ行ったのかな?」
不意に時透が、今まで皆が言いたくても言い出せなかったことを口にした。
「アァ?自分の家じゃねぇのかぁ?
この後、俺が様子を見てくるぜ。」
「え?なにそれ、ずるくない?」
時透が、不死川を睨む。
「僕も行く。」
「わ、私も行きたいわ!」
「甘露寺が行くなら、俺も……」
「うむ!俺も行きたい!」
その様子を見ていた悲鳴嶼が一人ため息をついて言った。
「では、全員で行って見るか……」
暗に、自分も行くと言っている悲鳴嶼だった。
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絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました!!更新頑張ります! (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます!夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです!(((殴 更新頑張ってください! (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(アメーババババ)さん» わぁ!ありがとうございます!更新頑張ります( ー`дー´)キリッ! (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(アメーババババ)(プロフ) - 好きです!(唐突)更新頑張ってください!! (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちーかま | 作成日時:2019年12月1日 5時