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知らせ ページ35

Side ………


「ここですよ、おすすめの茶屋は。」

前を歩いていた胡蝶が振り向いて明菜にそう話しかける。
胡蝶の指さした先には、雰囲気のいい茶屋があった。

「ああ?地味なとこだな。」

宇髄が嫌そうな顔をする。



茶屋に入ると、席に座り和菓子を頼んだ。

「さて、明菜さん。少し良いですか?」

「え?はい。」

明菜の正面に座る胡蝶が話し出す。
ちなみに冨岡は明菜の隣。宇髄は胡蝶の隣だ。

「鬼殺隊に関して、もう少し詳しく説明しておこうと思いまして……」

そうして始まった胡蝶の話は、鬼殺隊の内情を探りたいものならば食いつくであろう話ばかりだった。

だが…、

「と、いうことです。」

(はぁ…やっと終わった…。
 ついてこさせるんじゃなかった。)

あくびを噛み殺す明菜。


「わかりましたか?明菜さん。」


「え?も、もちろん!ありがとうございました。」

話の内容をほぼ聞いていなかった明菜だが、愛想よく笑ってごまかした。


「もうこんな時間ですね。帰りましょう。」

「ああ…そうだな。」

明菜以外の三人が立ち上がる。
外を見ればすっかり日は落ちていた。

(え?嘘でしょ?義勇と全然話せなかった。
 なんなの?胡蝶しのぶ!)

すると、胡蝶はこちらを見てフッと笑った。

(う、なんか…ムカつく!)

そして、四人が茶屋を出たそのとき。

一羽の鴉が飛んできた。

「キャッ!何?このカラス!」

明菜は怯えたように義勇に抱きつこうとするも、簡単によけられてしまう。

「ん?本部の鴉じゃねーか。」


「カァーー!
 直チニ!直チニ浅草、冬野家へ向カエ!
 雪柱ガ危ナイゾ!ムカエ!」


鴉の言葉に、四人は驚く。

「なんだと…?」

(嘘、あいつ浅草の家に行ったの?
 私何もしてないのに?笑える。
 もう自業自得じゃない!)

一番に動き出したのは胡蝶だった。

「助けに行きます。」

「俺も行く。」

「俺もド派手に行ってやる。」

そう言って、三人が動き出そうとする。

「待って下さい!
 姉は柱なんですよね?なら大丈夫ですよ!
 それに、私を置いて行かないで下さい!
 鬼が出たらどうするんですか!?」

(なんで助けに行こうとするの?私を置いて!
 ふざけるな!)

明菜の言葉に、宇髄が振り向く。

「悪いな、お前より、あいつの方が優先順位が上なんだわ。」

そう言うと宇髄は走り出す。

「すみませんねぇ…」

「悪い……」

それに、二人も続いた。

「え…」

残ったのは、明菜一人だけだった。

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作品ジャンル:アニメ
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絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました!!更新頑張ります! (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます!夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです!(((殴 更新頑張ってください! (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(アメーババババ)さん» わぁ!ありがとうございます!更新頑張ります( ー`дー´)キリッ! (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(アメーババババ)(プロフ) - 好きです!(唐突)更新頑張ってください!! (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちーかま | 作成日時:2019年12月1日 5時

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