検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:98,134 hit

睡魔 ページ30

屋敷へ帰ると、屋根にいた鴉が下りてきた。

「オカエリ!オカエリ!」

「…小吹(こぶき)。」

小吹とは、この鴉の名前だ。
本当は自分でつけた名前があるそうだが、私が付けたのを、大層気に入っている。

「A!客ダ!客!」

…?誰かいるのか?。

恐る恐る中へと入る。

「邪魔している。」

「よぉ、元気にしてるか?」

屋敷の中には、伊黒と宇髄がいた。

「勝手に人の家に入るな。」

二人を睨む。
今は、一人になりたい。
そんな気持ちだった。

「わりぃな、だが、あの鴉が入っていいと行ったぜ?」

…小吹か、あとで躾けとこう。

「はぁ…何か、用か。」

「特に用はない。ただ来ただけだ。」

伊黒の言葉の意味が分からない。
用がないなら来るな。

段々と眠気が襲ってくる。
瞼をこじ開け、なんとか歩く。

「?。おい、どうした。」

伊黒が、私の顔を覗く。

フラッ

「おい!」

私は眠気に耐えきれず倒れてしまった。

「悪い、眠いんだ。」

すごく、すごく眠い。

そして、すごく疲れてる。

まだ、胸が痛い。

病気かな?

寝たら、治るかな。

寝て、治さなきゃ。






ーーーーーー

目を覚ますと、屋敷に人はいなかった。
私は布団に入って寝ていた。


もう、帰ったか…

外は既に暗くなっており、部屋の行灯には灯りがともっている。

意外と気が利くんだよな…
宇髄と伊黒は。


「オキタカ?A!オキタカ?」

「ああ、起きたよ。小吹。」


小吹はこちらに擦り寄ってくる。

「…お前に、隠密を頼みたい。いいか?」

「当タリ前!イイゾ!」

「ありがとう。冬野家の動向を探ってくれ、些細な事でも私に伝えろ。分かった?」


「ワカッタ!行ク!」

小吹は、屋敷から出ていった。
小吹がいなくなり、部屋には静寂が訪れる。

…なんだろう、今までは平気だったのに…

この静けさが今は嫌いだ。



私は、再び布団へ潜った。









翌朝。

鎹鴉の伝令で、私は目を覚ました。

「緊急柱合会議!本部へ迎エ!」


また、嫌な予感がした。

緊急柱合会議→←疑問



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
145人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました!!更新頑張ります! (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます!夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです!(((殴 更新頑張ってください! (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(アメーババババ)さん» わぁ!ありがとうございます!更新頑張ります( ー`дー´)キリッ! (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(アメーババババ)(プロフ) - 好きです!(唐突)更新頑張ってください!! (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちーかま | 作成日時:2019年12月1日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。