相対 ページ28
最近…柱がウザい…
どこへ行っても、付いてくる。
(流石に夜は任務だけど…)
心なしか、私の心も荒んできた…
はぁ…
「どうかしたかァ?」
「ため息なんてついて、どうしたんですか?」
今日付いてきたのは胡蝶と不死川。
悩みの種はお前らだよ…
昨日は甘露寺と伊黒。
一昨日は煉獄と冨岡。
その前は時透と悲鳴嶼。
その前の前は宇髄。
といった感じで、毎日柱と合う。
どういうことなんだ…
今日は、浅草に鴉の餌を買いに来ていた。
私の鴉は鎹鴉の仕事意外に、私用で使ったりするので、非常に有能なのだが、如何せん細かく頑固だ。
餌は浅草にある○○店の物が良いと駄々をこねるのである。
鴉なんだから自然界の物を食べろと言いたくなる。
「人がたくさんいて歩きにくいですね。」
「……ソウダネ。」
私は胡蝶の言葉に耳を疑った。
胡蝶はそう言うが、実は周りに人が寄って来なくて歩きやすかったりする。
(他を見ると、もみくちゃになって歩いてる人もいる中)
確実に私達を避けている。
まず、浅草の人が私達を避ける理由の一つが不死川だろう。間違いなく目つきが怖いからだ。
次に胡蝶。
本人に自覚があるのかは知らないが、そうとうな美人。
そんな二人が並んで居るんだ。
気味が悪い。
だが、そんな私達に自ら近づいて来る者がいた。
「あ!」
私達の近くにやってくると、そいつは何かに躓いて転んだ。
ーーわざと。
「あら、大丈夫ですか?お嬢さん。」
胡蝶がそいつに向かって手を差し出す。
「あ、ありがとうございます。」
…なんで、ここにいるんだ。
なんで私に近づいて来たんだ?
「…明菜。」
「…、!お姉様、偶然ですね。」
にこにこと笑う明菜。
「Aさんの妹さんですか?」
「はい!そうです!」
明菜が元気よく返事をすると、胡蝶が優しく笑った。
「何か、用か。」
心臓の音が聞こえる。
実の妹が、何を言うか、少し、怖い。
胡蝶と不死川も、明菜に注目する。
「実は……私、家を追い出されてしまったんです…」
……え?
先程とはうってかわり、悲しそうな表情をする明菜。
目は潤んできている。
「…!まさかAさんだけでなく妹さんにまでも酷い扱いを…?」
「どんだけ最低なんだァ?お前らの親は、」
…そんなわけ無い。
あの二人が、明菜にまでそんなことするはずがない。
明菜はもう既に冬野家の一人娘として表舞台に出ている。
あの二人がこんなボロの出そうなことをするわけがない。
何か、ある。
145人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました!!更新頑張ります! (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます!夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです!(((殴 更新頑張ってください! (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(アメーババババ)さん» わぁ!ありがとうございます!更新頑張ります( ー`дー´)キリッ! (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(アメーババババ)(プロフ) - 好きです!(唐突)更新頑張ってください!! (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちーかま | 作成日時:2019年12月1日 5時