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蛇は思う ページ16

Side 伊黒

俺は、冬野Aが嫌いだ。

甘露寺が頑張って話しかけているのに、反応が薄い。
そのせいで甘露寺は落ち込んでいた…

隣にいるAをチラリと見る。
声色などは少し変わるものの、表情は全く変化なし。
まるで、人形のようだ。


これが、親からの愛を与えられなかった者か…

親のいない孤児など、探せばたくさんいる。
ただ親からの愛を貰えなかっただけで、こうはならないだろう。
きっと何かがあるはずだ、

だから俺はAを信用しない。




村長の家にやって来た。
辺りは静かで、人の気配などしない。


「あれ?誰ですか?」

俺の後ろから、声がかかった。
振り向くと、若い男が立っていた。

「こんな夜に出歩いていると、さらわれてしまいますよ?ほら、最近物騒なので。」

にこにことこちらに近づいてくる男。

「近寄るな。」

俺は男を睨み、言う。

「なぜですか?僕は何もしませんよ。」


…見え透いた嘘だ。


「なぜ?そうだな。
 それはお前が鬼だからだ。
 俺は鬼を信用しない。」

その瞬間、Aの鴉が飛び立った。

確かに、有能な鴉だな。


「ああ…なんだ、気づかれていたか。流石柱だな!」




…騒がれると面倒だ、騒がれる前に仕留めよう。

ダッと地を強く踏み込み跳躍し、一閃。




「え…?」

ドサッという音と共に、鬼の首が落ちる。



「お前は、弱い、弱すぎる。
 まだ鬼がいるな、どこだ、どこにいる。」


鬼に聞くも、答えようとはしない。
「なんで、首が…いつの間に…」と、呆然としている。




そこへ、



「山。山にまだ鬼がいる。代理人が吐いた。」

そう言いながら、Aがやって来た。
肩には鴉を乗せている。

「そして恐らく、そこには下弦の弐がいる。」

「…そうか。」


俺達は、山へ走り出す。




ーーーー

山の中は、木が生い茂り、視界が悪い。

「来たよ、蛇柱。」

「わかっている。」

鬼が二十、三十か?
こんなにもいたのか…

一斉に襲いかかってくる鬼達。

「!?……A!」

だが、俺の方に鬼が来ることはなかった。
この場にいた鬼の全てがAの方へ行く。

…どういうことだ?
まずは一人ずつ、という作戦か?

考えていても仕方がないと、加勢に入ろうとしたとき、


『雪の呼吸、肆ノ型 雪華繚狂(せっかりょうきょう)

Aに集まっていた鬼が次々に斬られていく。

木々の間から射し込む月の光の下、舞うように鬼を斬るAは、





ーーーーーーーー綺麗だった。

希少なもの→←日が暮れる



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作品ジャンル:アニメ
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絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました!!更新頑張ります! (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます!夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです!(((殴 更新頑張ってください! (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(アメーババババ)さん» わぁ!ありがとうございます!更新頑張ります( ー`дー´)キリッ! (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(アメーババババ)(プロフ) - 好きです!(唐突)更新頑張ってください!! (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちーかま | 作成日時:2019年12月1日 5時

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