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日が暮れる ページ15

「あー!Aちゃんのこといじめてる!」

そんな声がして、振り返ると、先程話を聞くついでに遊んでいたら懐いてきた少女がいた。

少女の言葉に、代理人はハッとする。

「す、すまない。大丈夫かな?」

「これくらい大丈夫です。」



すると、少女がこちらに駆け寄ってくる。

「大丈夫?Aちゃん…」

「…大丈夫だよ。ありがとうね。」

そう答えると、少女はにっこりと笑う。

可愛らしい。


「そ、それじゃあ、私はこれで…」

気まずそうな顔をして代理人がどこかへ行く。


…仕方がないか。


あの男、どこか焦っている感じがしたな。
何か知っているのか?

一応後で蛇柱に伝えて置こうか。


「Aちゃん、あの人ね、変な人なんだよ。」


変な人?優しそうな顔をしてたけど…



「夜になるとね、あの人いつもどこかに怖い顔しながら行っちゃうの。」

「そう、なんだ。」
 


夜になるとどこかへ、か。
あの代理人、怪しくなってきた。


「あ、もう帰らなくちゃ!
 さようなら!Aちゃん。」

辺りは夕日の色に染まっている。
子供たちが家に入り始める時間だ。

少女に手を振り、私は蛇柱の元へ向かった。









「ここにいた、蛇柱。」

蛇柱に先程のことを話に行くと、嫌そうな顔をされた。

「なんだ、まだ時間はある。
 それとも情報が全く集まらなくて泣きつきにきたか?」


…露骨過ぎる。
どんだけ私のことを嫌っているんだ。

ため息をつきつつ、話をする。

「あの代理人か、」

「そう、怪しいのはその人だけかな。」

二人で情報交換をして、話し合う。




そうしているうちに、日が暮れた。



「私は代理人を見張る、蛇柱は村長の家を。」


「…………………わかった。」

イヤなんだろうな、私に指図されるの。
本当、そんなに嫌われるようなことしたか?

「私の鴉と一緒に行って、何かあったらコイツが私に知らせに来る。」

そう言って、肩に乗った鴉を指差す。

「ああ。」

そうして私達はまた、二手に別れた。

蛇は思う→←嫌な任務



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作品ジャンル:アニメ
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絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました!!更新頑張ります! (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます!夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです!(((殴 更新頑張ってください! (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(アメーババババ)さん» わぁ!ありがとうございます!更新頑張ります( ー`дー´)キリッ! (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(アメーババババ)(プロフ) - 好きです!(唐突)更新頑張ってください!! (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちーかま | 作成日時:2019年12月1日 5時

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