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実の妹 ページ12

部屋に入るときらびやかな内装が目に入る。

「偉くなったよね。」

誰に言うともなく呟く。


ガシャァン!
何かが落ちる音がして、見てみるとそこには母がいた。

「まだ、生きていたのね…」

「…そうだよ。」



タッタッタッ、

こちらに向かってくる足音がある。

「お母様!どうかされたんですか!」

やって来たのは、妹の冬野明菜(あきな)だった。
母に駆け寄る明菜。

「あら…お姉様、帰られていたのですね。」

私の姿を見つけると、にこやかにそう言う。

「お召し物が、この前見かけたときよりもやけに質の良さそうなものになりましたが、盗んだのですか?」

柱になって、どうせすぐ汚れるというのに、綺麗な羽織や、服が届いた。
今は、隊服の上に、淡い蒼色の雪の模様が入った羽織を着ている。
興味はなかったので、これが質の良いものなのだと今初めて知った。

「盗んでないよ。」

「では、どこでそのような…」

そのときだった。

「カァー!カァー!」
という鴉の鳴き声が聞こえてきたのだ。

…!この鳴き声、私の鴉!

外だ、扉の前…

「ちょ、待ちなさい…!」

明菜を無視して外にでる。



「カァー!カァー!」

扉の前で止めどなく鳴く鴉。

「鳴くな。うるさい。」
そう言うと、静かになった。

「わぁ、すごいですねぇ。
 しっかりと躾をしているのですね。
 Aさん、その鴉が私の言うことも聞くようにしてくれませんか?」


「蟲柱…!」
いきなり話しかけられ、驚いた。

「胡蝶だけではない!我々もいる!」

炎柱の声がした方を見ると、確かに柱たちが全員いた。


「なぜ、ここに、」


「皆でAの柱就任祝いをしようと言うことになった。」

私の、お祝い…?

「そうだ、俺の屋敷で嫁三人が飯を作って待っている。早く行くぞ。」

音柱が私をつつく。

「え、待って…」

もの凄い速度め走り出す柱たち。

「Aちゃん、遅れちゃうよ!」

「え…?」

気づいたら、私は恋柱の腕の中だった。

「??…!?」

「行くわよ〜〜!」

そうして私は浅草の家を後にした。








「何よ…あれ。」

窓から外の様子を見ていた冬野家の次女。

冬野明菜。

「なんであんなに綺麗な人達と、あんな奴が!」

唇を噛みながら外にいるAを睨む。

Aの周りはには、眉目秀麗な男女がおり、談笑しているように見える。

「なんで?、アイツは不幸、私は幸せなはずなのに…。あそこに立つべきなのは、私のはずなのに!」

許せない…A!

雪柱、歓迎会→←父の声



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作品ジャンル:アニメ
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絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました!!更新頑張ります! (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます!夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです!(((殴 更新頑張ってください! (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(アメーババババ)さん» わぁ!ありがとうございます!更新頑張ります( ー`дー´)キリッ! (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(アメーババババ)(プロフ) - 好きです!(唐突)更新頑張ってください!! (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちーかま | 作成日時:2019年12月1日 5時

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