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企み ページ33

地下へおりると、そこは薄暗く気味の悪い場所だった。

一本道だったため、私はどんどん進んでいった。

そして、一つの扉の前で止まる。

どうやら、地下はこれだけみたいだ。
二人も、ここにいる。



ギギ…

扉を押して、中へと入る。
部屋は意外にも明るくなっていた。


「来たわね、A。」

母が、父と共にソファに座っている。




「…嘘つき。」


「あら?貴方も信じなかったじゃない。」


向かい合う私と二人。

どうしようか…

そう考えていると、父が突然母に耳打ちをした。
何を聞いたのか、母はニヤリと笑う。

「…そうそう。A。
 貴方に紹介したい方がいるの。」


「紹介、したい人、?」


「えぇ!もうすぐ、いえ、もういらした!」


母が興奮気味にそう言う。
そして、母の言葉でやっと気づいた。

誰か、来る!



……ガチャ




扉が開いた音がして、私は急いで振り向き扉から距離をとる。


「約束通り、だなぁ!?」


そこには、一体の鬼がいた。



…!?

マズい…今はまだ毒が体内に残っている…
まともに戦えるない…

日輪刀に手を伸ばす。


「ああ…紛れもなく稀血の人間だなぁ?それも、希少な。」


…どういうことだ?
なんで、鬼がここに?


「さぁ、希少な稀血です!
 これで私達は見逃してもらえますか?」


「ああ?そうだな…」

鬼の言葉に安心したような顔をする、母と父。


話が、読めてきた。
つまり、この二人、私を生贄に自分達は助かろうという魂胆か。





「と、でも言うと思ったか、?」

…!

「え…」


次の瞬間、母と父は鬼の手によって心臓を一突きにされていた。


くっ…反応出来なかった。
このままじゃ本当にマズい、




「な…で?」

「お前らは前菜だぁ!」


そう言ってバリボリと喰う鬼。


吐き気がする。
気持ち悪い。


血の匂いが部屋に充満する。


……、今のうちに、鬼の首を斬らなくては…


その思いとは裏腹に、体は重く、手は震える。

毒の進行は止めたはず…なのに…



「おお?そうだ、先にお前を仕留めておくかぁ、逃げられたら元も子もないからなぁ!」


鬼がこちらに向かってくる。


…どう、しよう。

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作品ジャンル:アニメ
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絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました!!更新頑張ります! (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます!夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです!(((殴 更新頑張ってください! (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(アメーババババ)さん» わぁ!ありがとうございます!更新頑張ります( ー`дー´)キリッ! (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(アメーババババ)(プロフ) - 好きです!(唐突)更新頑張ってください!! (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちーかま | 作成日時:2019年12月1日 5時

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