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私は、最近お昼休みの時間が癒しとなっている。
それは、剣持と喋れるから
ではなく、ずっと紫色を見れるからである。
剣持の髪の色はパステルの紫色ではなく、濃いめの紫色だ。
羨ましっっっっ
良いなー
多分前世でめっちゃ良いことしたんだろうなー。
「Aさん。」
『...ん?どした?』
「いや、目合わないなと思って」
『あぁ、私だいたい剣持の髪の毛見ながら喋ってるからね。』
「そんなに好きなんですか、紫色。」
『ホントに大好き。』
「でも、人と目を合わせる練習しないと後々困りますよ。」
『...???大丈夫だよ?髪の毛が紫色って剣持ぐらいだし』
「そうですけど...」
剣持は何が言いたいんだろう?
「僕が...と思った...だけ..なん.で、」
耳を赤くしながらそう言っているが、ごめんよく聞き取れんかった。
聞き直したら怒るかなぁ?
『え、ごめん聞こえなかった、なんて?』
「〜〜っっなんでもないです!!」
ガタッと席を立ち、どこかに走っていく剣持に私は少し苦笑した。
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「僕が目を合わせて喋りたいと思った...だけ..なん.で、」
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『やっぱり怒っちゃった。』
謝るべきかなぁ?そう思い、剣持の後を追うように席を立った。
剣持がどこにいったのか分からないため、教室を出てもどこに行けばいいのか分からない。
うーんと困っていると、ある女の子が話しかけてきた。
「Aちゃん、ちょっと時間貰っていい?」
まぁ、剣持はどーせ戻ってこないしちょっとなら良いかな?
『別にいいよー』
「唐突で申し訳ないんだけど、剣持くんと付き合ってたり......する?」
『......へ?』
「高校生活始まって結構経ったけどAちゃん女の子の友達作らないでずっと剣持くんと一緒にいるから...」
????まじか、
確かに、剣持とばっか喋ってたけどそうか、周りからはそう思われてるのか、やべぇ。
私が単に紫色が好きなばっかりにっっっ
『あ、全然そんなんじゃないよ!』
『私が剣持とばっか喋ってるのは、私が紫色が好きなだけで!!』
「え?」
『え?』
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みこと(プロフ) - 夢宮さん» 教えてくださってありがとうございます! (2023年4月4日 1時) (レス) id: c32acee463 (このIDを非表示/違反報告)
夢宮(プロフ) - オ/リ/フ/ラ立ってますよ (2023年4月3日 9時) (レス) @page1 id: c4ca2d071d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこと | 作成日時:2023年4月2日 0時