Last resort ・・・3 ページ5
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北上 「なんか最近嫌がらせを受けてるんですよね。」
友達と遊びに行って数日、
私が行動に移るのは早かった。
現に今深雪ちゃんはスポドリを作ってる最中に、
少し悲しそうな顔で相談をしてきた。
『……そう、なんだ。』
悲しそうな表情の深雪ちゃんを見ながら、
曖昧な返事を返す。
北上 「実は・・・・」
深雪ちゃんが話す内容に私は驚かなかった。
だって、全部私が仕向けた事だから。
どれもコレも陰湿な嫌がらせ、
先生にも誰にもバレないようなこと。
だけど……
北上 「それに、最近〇ねとか書かれた紙も……」
『〇ね!?』
北上 「せ、先輩?」
『あ、いやごめん。それは酷すぎん?』
これは私知らない、〇ねはさすがにやんない。
北上 「私、どうしたらいいのかわからなくてっ。」
ポロポロと涙を落とす深雪ちゃん。
その涙を見て、
私の心の中の瓶から罪悪感が溢れてきた。
もう、やめよう。
こんな可愛い子に嫌がらせして、
泣かせて、こんなのダメだ。
北上 「先輩は私の味方ですよね?」
『うん。何かあったら相談してね。』
今度は迷いなく返事をした。
私に何か出来ることがあったら手伝いたい。
そう思いながら・・・
だけど、
侑 「……A、北上に嫌がらせしたん?」
『え、してないよ?』
スポドリを配ってる時に、
侑が少しイラッとした表情で聞いてきた。
侑 「だって北上泣いとるやん。」
『それは・・・』
深雪ちゃんが嫌がらせを”誰か”から受けてて
それで、相談を聞いてる時に泣いちゃった。
みんなの輪の中で泣いてる深雪ちゃんを見ながら
事情を説明した。
侑 「そういうことかい。ちゃうならええんよ。」
『うん、ちゃうからいいよ。』
侑からスポドリを回収して、他の人からも回収した。
深雪ちゃんはまだ泣いてる。
それを見て、
早くして欲しいなって、
練習の邪魔になっちゃうって思った。
だから、
『深雪ちゃん、早く行こ。』
少し冷たい言葉をかけてしまった。
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ヲタク - 面白かったです‼角名りんオチサイコーでした(*´꒳`*) (2022年12月29日 0時) (レス) @page49 id: e2062574ee (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑(プロフ) - ゆうさん» 初めましてです!最後まで読んでくださるなんて、、、凄く嬉しいです(T_T)こちらこそ読んでくださりありがとうございます! (2020年12月6日 19時) (レス) id: cd57ad852b (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑(プロフ) - くまゆかさん» こんばんは!読んでいただきありがとうございます!日向翔陽の方更新できてなくてごめんなさい!あっちから来てくださりありがとうございます! (2020年12月6日 19時) (レス) id: cd57ad852b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - はじめまして!この小説、まだ途中しか読んでいないのですが、途中で泣きそうになりました。夢主の思ってることが凄い現実的で、感情移入してしまいました!最後まで読んできます!すてきな作品、ありがとうございます! (2020年11月30日 17時) (レス) id: 5b49601941 (このIDを非表示/違反報告)
くまゆか - こんにちは!日向翔陽義妹いるんだってからこさしてもらいました (2020年10月1日 19時) (レス) id: 0a5d1e7901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏蜜柑 | 作成日時:2020年5月30日 8時