最終手段。【稲荷崎】

Last resort ・・・９ ページ11

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┈┈┈┈┈┈ｻﾞﾝｻﾞﾜ。


｢でさでさ〜。｣

｢ホンマにー？｣



月曜日の朝、教室や廊下は

登校してきた生徒たちで賑わっていた。



｢ねー、A頼む！｣

｢Aが来てくれれば絶対無敵やねんて！｣

｢いや誰と戦うんだよ。｣


それは私も例外じゃない。

仲のいい友達と喋りながら過ごしてる。


『大体何に行けばいいんよ。』

｢だからー今度ユーチュバーと会えるんだって！｣

｢それもかなりのイケメン！｣


ほら見てよ！って言いながら

画面をドアップで顔に近付けてくる。


『まぁ確かにイケメンだけど……。』

｢せやろ！な！行こ！｣


頼むってー、と両手を合わせながら頼んでくる友達。


別に行っても良いんだけど……


『それって何時なん？』


問題はそこ。

部活のある日だったら絶対に部活を優先させる。

皆のためだし、深雪ちゃん1人にはさせられない。


｢次の次の土曜！｣

『次の次のの土曜ね〜。』


どれどれ〜、と言いながら

スマホのカレンダーをスクロールさせて

土曜日の予定を確認する。


そこには、

【土日、井闥山と合同練習(稲荷崎で)】

と書いてあった。


『ごめん、絶対外せない用事があるわ。』

｢えぇー、それって友達より大事なん？｣

『大事ー。部活だし行かなきゃ。』


ごめんなぁ、って謝りながら流してると


侑 ｢何話してるん？｣

｢あ、侑〜！あのなぁ・・・｣

侑 ｢へぇ、合コン行くんか。｣

｢そそ、でさーAがね部活が大事だから行かないって。｣


Aが来れば百人力なのになぁ笑

とか言いながら笑い話にしてる。


侑 ｢せやろなー、なぁA。｣

『ん、どうしたの？』




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侑｢合コン、行ってきたら？｣





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