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五匹目 ページ8

郷 side



帰ってきた時、時間は一時間もたっていなかった



こちら側とあちら側は時間の流れが違うみたいだ



宿泊施設に帰ってきたのは朝の10時だった



これじゃあただの散歩だね...



「何しようか...」



「あれ?郷さん?」



「あぁ前田君」



「どうしたんです?こんな所で」



「知人にプレゼントをしたいんだ...何かここいらでおすすめのものはあるかい?」



「うーん...そうですねぇ...あ、そうだ!蜻蛉玉なんてどうです?車で30分ぐらいの所に蜻蛉玉を作れる場所があったんですよ!」



「じゃあそこに行こう、ミミ子君もつれて」



_________________________



「すみません、予約とかしてないんですけど大丈夫ですか?」



「はい、大丈夫ですよ」



...お世辞にも綺麗とは言えないお店だった



でも少し不思議な感じがした



なんかこう...本当の姿じゃないみたいだ



「お好きな所にどうぞ」



「どしたんです?早く座りましょ、郷さん」



「あ、あぁ」



ミミ子君に手を引かれる



「ではまず注意事項を_____」



_________________________



「出来たーー!」



「意外と出来るものなんですね、郷さん」



「...」



「郷さん?」



「もももも、もう行こうか!」



「郷さんのも見せてくださいよー」



「い、いや私のは...」



これは見せられない!



「えいっ!」



「あっ!」



「わっ...じ、上手に出来てる、と思います...」



「味があって...いいと思います..くくっ...」



笑ってるの聞こえてるぞ



前田君の所に化けてでてやる



_________________________
クレしん映画に出てくるマネージャーさんですが名前が分からないので“前田 冬也”にさせていただきます
特に深い意味はありません

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作者名:ちくわぶ大明神 | 作成日時:2020年5月16日 0時

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