五匹目 ページ8
郷 side
帰ってきた時、時間は一時間もたっていなかった
こちら側とあちら側は時間の流れが違うみたいだ
宿泊施設に帰ってきたのは朝の10時だった
これじゃあただの散歩だね...
「何しようか...」
「あれ?郷さん?」
「あぁ前田君」
「どうしたんです?こんな所で」
「知人にプレゼントをしたいんだ...何かここいらでおすすめのものはあるかい?」
「うーん...そうですねぇ...あ、そうだ!蜻蛉玉なんてどうです?車で30分ぐらいの所に蜻蛉玉を作れる場所があったんですよ!」
「じゃあそこに行こう、ミミ子君もつれて」
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「すみません、予約とかしてないんですけど大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですよ」
...お世辞にも綺麗とは言えないお店だった
でも少し不思議な感じがした
なんかこう...本当の姿じゃないみたいだ
「お好きな所にどうぞ」
「どしたんです?早く座りましょ、郷さん」
「あ、あぁ」
ミミ子君に手を引かれる
「ではまず注意事項を_____」
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「出来たーー!」
「意外と出来るものなんですね、郷さん」
「...」
「郷さん?」
「もももも、もう行こうか!」
「郷さんのも見せてくださいよー」
「い、いや私のは...」
これは見せられない!
「えいっ!」
「あっ!」
「わっ...じ、上手に出来てる、と思います...」
「味があって...いいと思います..くくっ...」
笑ってるの聞こえてるぞ
前田君の所に化けてでてやる
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クレしん映画に出てくるマネージャーさんですが名前が分からないので“前田 冬也”にさせていただきます
特に深い意味はありません
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作者名:ちくわぶ大明神 | 作成日時:2020年5月16日 0時