検索窓
今日:18 hit、昨日:1 hit、合計:6,423 hit

三匹目 ページ6

郷 side


「また、君に会いたい」



自然と、この言葉が口から出ていた



『...は?』



彼女からは腑抜けた声



「...え、あ、すまない」



ぱっと手を放す



『...いや、いい』



「へ...?」



『また、会おう』



意外だった



「いいのかい?」



『あぁ...だが今日はこれまでだ、また明日必ず会おう』



「あぁ、必ず」



『では明日、夕刻の烏が鳴きだすころに』




瞬きした瞬間、彼女は消えた



_________________________
A side



嬉しかった



でも不安だった



私のあの卑劣な行為を郷が思い出してしまわないか



...心配するのはよそう



郷に気づかれてしまう



...あの子は変な所で敏感だからな



「A〜〜〜〜〜!!!」



『うおっと、どうした?仁斗』



飛びついてきたのは仁斗だった



私の幼馴染で雷獣といわれる妖怪だ



名前からして男みたいだがれっきとした女である



長が名前をつける時、男と間違えたらしい



ここで生まれる妖怪は長に名前をつけられる



名前とは縁という名の枷だ



一度付けたら変えられないし



長からは逃れられない



「どしたのー?ボーっとして」



『ちょっと読者に説明してた』



「?」



『で?どうした』



「あのね!長が呼んでた!今すぐ来いって!」



『えー!そうなのかー!じゃあ走って行かなきゃー!』



「そー言いながらイカ焼き買ってるよね」



『これ食べたら行くさ』



そう言ってたこ焼きも買った



_________________________
雷獣

名前の通りで、雷雲をまとった獣

後ろ足が二本あります

四匹目→←お狐さんの気持ち



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちくわぶ大明神 | 作成日時:2020年5月16日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。