ポンコツエリート。 H,Takahiro ページ28
「濱田くんっ!」
「あ、先輩。」
ととぼけた顔をした職場の後輩の濱田くん。
彼は持ち前の明るさとルックスで、男だけでなく女子からの人気がすごい。
上司にも気に入られがちで、たくさんの仕事を任される。
確かに、仕事はできるんだけれども。
ミスが度々起こる。
「これ、半角になってるから!」
「あ、ほんまやー。」
ほんまやー。やなくて!と怒ると「そんな怒らんといてくださいよー。」なんて緩くかわされ、頭ぽんぽん。
「……もう。」
「至急直しやす!」
でも、すぐに直してきてしまうんだから。
それまたすごい。
「はっや!」
「でしょーー。」
「こんなに早いんやったらさ、初めから見直しして、直して、提出して。」
「はーい、」と間の抜けた返事。
みんな、甘やかしすぎやねん!なんて思うものの、なんだかんだ可愛がってしまっている私も私だ。
「あっ、先輩!この資料もついでに!」
思い出したように渡されたのは、今朝頼んだ仕事で。
「え、もう出来たの?」
「はいっ、」
中を確認すると、これは完璧で。
「おっけ、完璧。」
「じゃー、ご褒美ください!!」
は?と声が漏れた
いや、社会人が仕事してご褒美て。
「アイスは奢んないよ。」
「じゃなくて!」
「俺とデートしてください。」
「へっ?」
「ほら、明日休みやないっすか。」
「な、何言ってんの。」
恥ずかしくなって顔を背けると、覗き込むようにまた濱田くん。
「この会社、社内恋愛禁止っすか?」
「………禁止じゃないよ。」
「じゃ、また連絡します!」
今日も、濱田くんに振り回されっぱなしです。
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後輩濱田くん!!
なかなか無い…!
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作者名:栗太郎。 | 作成日時:2016年9月1日 16時