部活帰り。O,Ryusei ページ15
「Aせんぱーい!!!」
先を歩く華奢な背中を追いかけた。
セーターをダボッと着こなし、寒そうにマフラーに顔を埋めた先輩は、振り返ると小さく手を振った。
「部活帰り?」
「はいっ!先輩は?」
「私も。」
バレー部で今年の夏から部長になった先輩は、毎日毎日部活で忙しそうだ。
「バレーしてる先輩、ほんとかっこいいです!」
「ふふっ。ありがと。」
来年の今頃は、先輩は受験終わってるんかな?
なんて考えたらこうやって帰れるのも後少しか、と寂しくなった。
「流星くん、身長伸びた?」
「えっ、ほんまっすか?」
「うん。」
私よりは小さいけど笑
と笑った先輩の言うように、それでも先輩にはまだ届かない。
「でも、すぐおっきくなっちゃうんだもんね。」
「子供みたいに言わんといてくださいよー。」
自分で言っておいて、少し辛かった。
先輩が俺の事を、弟みたいな存在としてしか見てない事は、分かっている。
「そんな思ってへんよ。」
流星くんはちゃんと”男子”やで?
でも、こういう先輩だからきっと期待してまうんだ。
「先輩。」
「ん?」
でも今日ばかりは、自惚れてもええですか?
「好きです。」
恋の始まり。 H,Jyoitiro→←男の顔。N,Daigo ◆
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作者名:栗太郎。 | 作成日時:2016年9月1日 16時