Sorry not Sorry

Ten ページ12

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ ｶﾞﾁｬ



『おはよ。』



JK「おはよ。もう行ける?」



『うん。行こっか。』



…



『貸し切ったんだね。』



JK「うん。」



驚かなくなってる。



適応能力って怖。そしてこいつらの財力よ。



JK「Aも稼いでるくせに。」



『え?!』



JK「声に出てる。」



『…気をつけよ。』



JK「…てか、早く選ぼうよ。」



『ああ、そうだね。』


…ダイヤ…ルビー…サファイア…



JK「…しっくりくるものが無いな…」



『そう…?どれも綺麗だけど…』



JK「赤のドレスなんだよね?しかも赤のピンヒール。ここまでくるとアクセサリーも同系色だよね〜…ああ!悩む〜!Aはどれがいいと思う?」



『ええ〜私は…』



おっきな机に並べられた宝石達を一つ一つ見ていく。



私の目に止まったのは一番端っこに置かれた赤い石だった。



『…これ。』



JK「…これは、」



＜−carnelian−＞



JK「カーネリアン…」



ダイヤの様に透き通ってはいない。


ルビーの様に輝きはない。


サファイアの様に魅力はない。



ただ、そこには揺るぎない強さがあった。



JK「…そっくりだね。今のAに。」



『うん…私も思った。』



JK「これにしよう。」



『うん。これにする。』



JK「…つけてあげる。」



『え?いいよ。どうせ当日につけｒ』



JK「誰よりも俺が先にみたい。だから、いいでしょ?」



『何それ…まあ…良いよ。』



彼の両腕が私の首にまわる。



JK「…似合ってる。」



ふふっと彼は笑った。



＜−carnelian−＞
"賢さ" "冷静" "勝利" "勇気" "絆"

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