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のろまが7匹 ページ8
アズールside
「なんで僕だけ…うぅ…ﾋｯｸ…悔しいよ…」
昨日、僕はいつものように岩陰に隠れただ墨を吐きながら惨めに泣いていた。
そんな時キミが現れたんだ。大丈夫？って綺麗なソプラノの声を響かせてこんな僕に笑顔を向けてくれた。
のろまな僕の手を引いてくれる大切な…友達。
Aのことばかり考えて無意識にみんなの集まる学校に来てしまった。
どうしよう…Aに会いたいけど…
岩の裏側に隠れてビクビクと怯えていると、おはよう！と昨日聞いた綺麗なソプラノの声が聞こえた。
Aだ！岩から顔をのぞかせるとみんなに挨拶をするAの姿が見える。
僕もタコじゃなかったら…こんなにグズでノロマな役立たずじゃなかったら堂々とAに挨拶できたのかな…
モブ魚2「あ！今日はのろまなタコが来てるぜ！」
「ッ！？」
どうしよう…バレた…また、馬鹿にされる。みんなにいじめられてる惨めな姿をAに見せたら嫌われるかも…
嫌だ…Aだけには嫌われたくない…
見下すような弱い者を見るような視線をから身を守るように頭を抱え、蛸壺に潜り込む。
助けて…
『うるさいっ！！！』
A？
突然聞こえた怒鳴り声に騒がしかったクラスは静寂に包まれる。
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作者名：にじ | 作成日時：2020年5月26日 0時
