ダイヤモンドリリーの咲く頃に [文豪ストレイドッグス] [中島敦]

二十二輪目 ページ23

Aside
「あ、さっきはえ〜っと…邪魔しちゃってごめんね」


少し……というか、だいぶ申し訳無さそうに敦くんは謝る


「ううん、逆にお客さんに気を使わせちゃった私が悪いから、気にしないで」


隣にそう言ってから、カフェオレを飲む


そう、今私は敦くんの隣のカウンター席に座っている


なぜかというと……さっき、私が一息ついていたので気を使ってしまったらしく


「あ、一息ついてたんでしょ？そのままでいいよ」


……ということになってしまったのだ 本当に申し訳ないな


「あの…明日って予定、空いてるかな？」 「え？う〜ん」


考えてみる。 明日はうずまきの仕事、確かなかった気がするな


「うん、空いてるけど……どうしたの？」


答えると、何やら「えぇっと……」ときょどり始める敦くん 何かあるのかな？


例えば……あ、乱歩さんのお菓子を作るとかかな？


前に「A！今度特別に、この僕のお菓子を作る権利をあげよう！」


と、とてもいい笑顔で言われたからあり得るね


乱歩さんのお菓子が作れるなんて、嬉しいなぁ 頑張って作らないと！


なんのお菓子にしよっかな〜 というか、なんのお菓子が好きなんだろう？


乱歩さんに作るお菓子について考えていると、敦くんが口を開いた


「も、もし良かったら一緒に出かけない？」

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