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師匠は語らない 五 ページ7

「うっわ……、きたねぇな」


大ガマは思わず口を手で塞ぎそうになる。
埃まみれで少しカビ臭い部屋。
それは誰の目にも掃除をされていないのは明らかであり、明かりとなるのは天井にある窓から差し込む光が、あたりに舞う埃をきらきらと光らせている。

ーなんも無いな……、これ、本当に物置か?

大ガマはまず、そこに違和感を覚えた。
辺りを見渡しても、家具らしき物は何も見当たらない、部屋の中を何度も見渡してみるが、特に変わった物は何もないようである。


「来ただけ無駄だったな……、そろそろ戻るか。」


ついに諦めた大ガマは、つまらなさそうに頭をかくと、後ろを振り返り、歩を進めていく。

ーカツン……


「?なんだ、今の音……」


大ガマは音のした足元を見て、何があったのかを確認した。
下にかがんで床を見てみれば、キラリと光る何か。そこで見つけたのは、何かの取っ手のような金属のようなものであった。
どうやらそれが大ガマの足に当たって、音を立てたようである。


「ここだけなんか埃が飛んでんな……
引っ張ってみるか……、よっ!」


大ガマは取っ手を掴むと、それを上へと持ち上げる。
ギギッという鈍い音と共に持ち上げられた扉。それを上まで持ち上げて中を見てみれば、ずっと奥まで続く階段の様な物が見える。

ー隠し通路か?にしても、なんでこんなとこに……

大ガマは不思議に思いながらも、しばらく階段を一段降りてから、耳をすませる。


「風は通ってるみてぇだな。音するし……」


大ガマはそれを確認すると、ゆっくりと階段を降りていく。
まだ終わりの見えない暗がりの中を、隣の壁だけを頼りにして、ゆっくりと、慎重に。

ー師匠につながる何かが、きっとここにある。


大ガマは神経を研ぎ澄ませて、やけに長く感じる階段を降りてゆく。

そして、それをすぐ側で見ていた『赤い瞳』にも、最後まで、気づく事もなかった。

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設定タグ:妖怪ウォッチ , 土蜘蛛、大ガマ , エンマ大王   
作品ジャンル:アニメ
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- リリディアさん» そうなんですか!?少しでも癒やしになってると嬉しいです(*´▽`*)私、宮崎で離れていますけど、遠くからリリディアさんを応援しています!! (2016年6月23日 20時) (レス) id: 31b9002b8a (このIDを非表示/違反報告)
リリディア - 音楽大学の附属中学校に行ってます(^o^)v更新頑張って下さいo(^o^)oおーえんしてます! (2016年6月23日 18時) (レス) id: c27278eda4 (このIDを非表示/違反報告)
リリディア - 学校が国立で、栃木にすんでるんですが、新幹線と在来線でいってます。癒しですよ(*´∇`*)この小説(*´∇`*) (2016年6月23日 18時) (レス) id: c27278eda4 (このIDを非表示/違反報告)
- リリディアさん» バイオリンひかれるんですか!凄いですね!!私、リコーダーさえも吹けないのに!格好いいです! (2016年6月22日 19時) (レス) id: 31b9002b8a (このIDを非表示/違反報告)
リリディア - 更新頑張って下さい!僕もバイオリン頑張りますよ!キリッ( ・`д・´)そのうちYouTubeにだすかもです(^o^)v (2016年6月22日 7時) (レス) id: c27278eda4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月7日 22時

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