師匠は語らない 弐拾壱 ページ28
今にも崩れ落ちそうな程の壁に、瓦礫だらけの床。時を刻むことも忘れてしまった古時計。
それらを隠すような暗闇の中で、赤い瞳が揺れた。
ー……流石姉上だ、手が早い。
暗闇の中で蠢く青年は1人、感心するような笑みを漏らす。
そんな青年、安倍晴明の背後から1人、声をかけた。
「晴明、全ての『準備』は整った。始めるか?」
暗闇からいまだ顔を見せぬ少年、影オロチは問う。答えを勿体ぶるように、晴明は天井を見上げ、ニヤリと不適な笑みを見せた。
「ああ、これで全てが終わる。
妖の最後だ……」
「……。」
その晴明の表情は嬉しそうで、そして不思議と辛そうだった。
影オロチはその表情を見て、一瞬目を細めたが、何事もなかったかのように顔を背ける。
「さぁ始めよう!全てこれで終わらせる!!」
晴明の甲高い高笑いと共に、空に蠢く雲が、グネグネと弧を描く。
それはまるで黒龍のように、不気味に、そして優雅に空を巡った。明日の方向に見える朝日は気圧されるように、雲の中に消えていく。
* * * * * * * * * * *
ー光生まれし処に闇生まれ
互いをいがみ合い、双方の世で争う時
天に現れし黒竜が明日を飲み込む
四つの神は『光』と『闇』の片方に
自らの知恵と力を与える
『闇』天につきし時、新しい世が生まれ
『光』天につきし時、一筋の光が
ー皆を正しい道へと導くであろう。
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♪ - リリディアさん» そうなんですか!?少しでも癒やしになってると嬉しいです(*´▽`*)私、宮崎で離れていますけど、遠くからリリディアさんを応援しています!! (2016年6月23日 20時) (レス) id: 31b9002b8a (このIDを非表示/違反報告)
リリディア - 音楽大学の附属中学校に行ってます(^o^)v更新頑張って下さいo(^o^)oおーえんしてます! (2016年6月23日 18時) (レス) id: c27278eda4 (このIDを非表示/違反報告)
リリディア - 学校が国立で、栃木にすんでるんですが、新幹線と在来線でいってます。癒しですよ(*´∇`*)この小説(*´∇`*) (2016年6月23日 18時) (レス) id: c27278eda4 (このIDを非表示/違反報告)
♪ - リリディアさん» バイオリンひかれるんですか!凄いですね!!私、リコーダーさえも吹けないのに!格好いいです! (2016年6月22日 19時) (レス) id: 31b9002b8a (このIDを非表示/違反報告)
リリディア - 更新頑張って下さい!僕もバイオリン頑張りますよ!キリッ( ・`д・´)そのうちYouTubeにだすかもです(^o^)v (2016年6月22日 7時) (レス) id: c27278eda4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪ | 作成日時:2016年5月7日 22時