番外編 ヴィランボイス ページ45
Aside
『此方アステル、目的ポイントに到着しました。これより、周辺地域及び邪魔者を排除します』
向けられた銃口、身体を突き刺す様な殺気。
私に向けられる感情の全てが憎しみを現す負の感情。
実にいい。
倒される相手はそういう
『貴方達の敗因を教えてあげる。貴方達の敗因は私を見くびった事。上の連中に言われたでしょ？寝返るかもしれないブラックリスト、その中に入っている最重要人物であるこの私を貴方達は見くびった。自分達より小さいと嘲笑った。その結果がこれよ？笑え過ぎて涙が出ちゃう』
クスクスと笑うと“ヒーロー達”は私を怒った様な顔で睨み付けた。
『睨んだって駄目。貴方達はもう生きてはいられない。上の連中には報告しといてあげるわ、意味のある犠牲だったって』
ザシュッ。
獅子座の剣がヒーロー達の首を落として行く。
ヒーロー「何故だ、お前はヒーローではなかったのか！？」
『えぇ。勿論、私もヒーローよ？』
ヒーロー「では何故っ！」
察する能力が無いのかまだそんな事を聞いてくる。
『何故？それは貴方達が1番良く分かっているでしょ？』
立ち上がる事の出来ないヒーロー達の前にしゃがみこみその顔を覗き込みながら言葉を続ける。
『貴方達は無実の罪を“私の大切な同期達”に擦り付けようとした。私にとって彼らは太陽なの。彼らが居なくなったら、私を照らしてくれる光が無くなれば私は生きていけない』
地べたに這い蹲る男の頭を蹴りつけながら私は言葉を続けた。
『彼らが生きていてくれるのなら私はなんだってやってやる。貴方達を殺す事とか、ね？』
ザシュッ。
最後の男の首が飛び私の頬をその男の血がベッタリとこびり付く。
『汚ったないなぁ…………………。帰ったら皆褒めてくれるかな？』
皆の為に頑張ったよ？だから、だから。
『いっぱい褒めて？』
購入者コメント
《ヤンデレっぽくていいわ
《“宝物”って表現するの姫って感じがして好き
《大好きな同期の為なら自分だけ悪者になっても良いって思ってる所で胸が苦しくなった
《他人の為にって言う姫の性格が悪い方に行ってる……
《姫のヒーローボイス無いの知った時、救われて欲しいって心から思った
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作者名：エリス | 作成日時：2023年9月22日 10時
