比べられっ子【2j3j】 (ページ4)

今日:7 hit、昨日:102 hit、合計:117,207 hit

気持ち悪いページ4

Aside
山里に戻ってきて首に巻き付いていたおヘビさんを専用の布団に入れて私はお風呂に入った。

髪を軽く乾かしてふと鏡を見る。

洋服で隠れているが傷だらけの手足、ところどころ変色した肌、汚い火傷のあと。

汚い体なのは分かっていたけれどここまでとは、と我ながら感心してしまう。

『汚ったないなぁ…………誰がこんなに汚い女好きになっ』

自然と自分の手で口を押さえる。

私は今何を言おうとした？

“好きになってくれるの？”

何を考えているの？なってくれる訳ないじゃない。

誰が見ても分かる、汚くて醜い女。

それが私なんだ。

街を行き交う女の子達はとってもオシャレでとっても可愛い。

御伽噺の中から出てきたお姫様みたいで皆きらきら輝いている。

私なんかとは大違いだ。

ロウ「嫁の貰い手が無くなるぞ」

『そんなの私が1番よく分かってるよ』

鏡に向かってボソリと呟く。

当然強い吐き気に襲われその場で胃液を吐き出す。

『うぇ…………苦しい……』

ボタボタと口から出てくる胃液は床にシミを作っていく。

？？「大丈夫、大丈夫。全部出すのは苦しいかもしれないけど頑張って」

聞き覚えのある声が私の背中を優しく撫でながらそう言った。

『……………ショ、ウ』

私の背中をさすっていたのは紛れもない同期のショウだった。

星導「いいから、全部吐いちゃいな。それとも吐かせてあげようか？」

そう言うとショウは私の言葉を聞かずに口の中に指を入れた。

『うぇ………ゲホッゲホッ！』

ショウの指が私の喉の奥で動いている。

『ショウ、やめ……』

星導「苦しいよね、分かるよ。けどこれやっとかないと後々辛いのはAだよ？」

その後ショウの指が止まる事は無く気持ち悪いのが無くなるまで吐かされた。

『………………恨むぞショウ』

星導「妥当案だと思うけど」

そう言ってショウは付けていた手袋を外した。

『捨てなよそれ。汚ったない』

星導「………………そうだね。なら処分おね？」

パチンッ

ショウに言われるまでも無く私は指を鳴らしてショウの手袋を灰にした。