比べられっ子【2j3j】 (ページ21)

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ヒーローと吸血鬼ページ21

Aside
『“トライスター”』

横から飛んで来た何かを“トライスター”で撃ち抜く。

『“トライスター”、二射目はアナタの真後ろだけど大丈夫そう？』

私の言葉に“トライスター”は向きを180度変えて真後ろからの攻撃を止めた。

『“ママ”、照らして』

私の影からゆっくりと出てきた“ママ(天照)”が暗くなっている方を自身の光で照らす。

？？「待って待って！流石に死ぬって！」

『ならその攻撃やめてくださる？やめなければ殺すまで追いかけますけど』

私のその言葉で首に抱き着いていた“ママ(天照)”がその人の方に手をかざした。

『“ママ”、お願い』

“ママ(天照)”はニヤリと不敵に笑い手から光を出す。

？？「葛葉！何してんの！」

葛葉？「叶！」

叶と呼ばれた男の人が私を攻撃してきた人に駆け寄って行った。

『“ママ”、待って』

私がそう言うと心配そうな顔でこちらを見つめて来る彼女の頭を撫でて目の前の彼らがどう動くのかを見る事にした。

見覚えのある顔、この人達が叶先輩と葛葉先輩だって事はよく分かった。

彼女は私がニヤリと笑ったのを見て優しく微笑み姿を消した。

『叶先輩には申し訳ありませんが葛葉先輩此方に渡して下さいますか？色々お聞きしたい事がありますので』

あくまで笑顔で。

怒ったりはしていない、寧ろ面白くて笑っているのだ。

叶「ごめんね、此奴ちょっとどうかしてるみたいで」

そう言うと叶先輩は葛葉先輩を自分の後ろに押した。

『なら2人まとめて話し合いでもいいですよ』

その瞬間、私の影が2人の方に伸び。

その空間に私以外誰も居なくなった。