比べられっ子【2j3j】 (ページ15)

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煽られ耐性ページ15

宇佐美side
あの子はどんな風に泣くんだろう。

何時も無表情な顔しか見た事ない俺らからすれば東のメンツが羨ましい。

けどたまに見せるふにゃりと笑った顔が可愛くて愛おしい。

『なに？そんなに私の事見て』

宇佐美「え？見てた？」

俺の言葉にニヤリと笑ったAちゃんが俺の頬を両手で触った。

『リトのエ〜ッチ』ﾎﾞｿｯ

カチン、と自分の中の理性が音を立てて壊れAちゃんを捕まえようと必死になって手を伸ばす。

『アハッ、未成年に手出しちゃいけないんだよ〜？知らないの？リトお兄さん♡』

宇佐美「煽りやがって」

俺の手がギリギリ届かない所でふわふわと浮かんで俺を嘲笑う。

『よわよわ〜』

ケラケラ笑いながら逃げるAちゃんを本気になって追いかけた。

『キャ〜、怖ぁい。テツ助けて〜』

佐伯「なんでリト君に追いかけられてんの！？てかこっち来ないで！？」

宇佐美「テツ！今すぐAちゃん捕まえろ！」

俺とAちゃんの間でオロオロするテツを押し退けてAちゃんに手を伸ばす。

？？「え？何！？何事！？」

？？「リト走り過ぎやで！下の階まで聞こえてるわ！」

ウェンとマナも来てテツと一緒にオロオロしだした。

『あ、ウェンだ。助けてよ、ストーカーに追われてる気分』

宇佐美「最初に煽ったのはそっちでしょ」

『煽り耐性クソ弱だと思わなかったんだもん〜』

キャッキャッと笑いながら俺の方を見たAちゃんが一瞬背中を見せた。

俺はその瞬間もう一度手を伸ばした。

？？「うちのお嬢になにしてん？」

？？「リト〜、流石に未成年にそう言うのは……………合意の下なの？」

？？「合意な訳なくね？だってAめっちゃ逃げてんもん」

？？「またAが煽ったんじゃないんですか？」

Aちゃんを守る様にディティカのメンバーが俺の前に立っていた。

叢雲「浮けるからって背中見せるんは良くないわ」

伊波「ほんとに襲われたらどうすんのさ！」

2人がそうAちゃんに言うもAちゃん本人は上の空の様で全く違う方を見ていた。

『だってリトで遊ぶの楽しいんだもん』

そうニヤリと笑ったAちゃんにまた理性の鎖が音を立てて壊れそうになった。