虹のしたで始まる恋。 (ページ1)

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「愛結心、おはよう。」

目が覚めると自分の部屋の自分のベッド。
そしてイスに座っている幼なじみ。

いつも通りの朝。

マグカップ片手に本を読んでいる飛穂。

飛穂とは家が隣どうしで幼なじみ。

普段から仕事で忙しい親たちが
お互いに家のカギを預けてて自由に行き来ができる。

朝が弱い私はいつも飛穂に起こしに来てもらってる。

飛穂は頭脳明晰、スポーツ万能、才色兼備。
どれをとっても文句のつけようがない。
女子にモテて、男子グループの中心にいる。
だけど背が低い！

「なにボケッとしてんの。
早く準備して学校行こうよ。」

そう言ってカバンをベットの上に投げる。

「わかったって、今起きるから！」

ベッドから起きあがって制服に着替える。

「ママがご飯一緒に食べてって言ってたよ。」

「知ってる。」

リビングに行って朝ご飯を食べて髪を結ぶ。

学校って何で髪結ばなきゃいけないんだろ？
結構時間かかるんですよ！

髪を結んでいる間飛穂は２度目の読書タイム。
ずっと本読んでて飽きないのかな。

「よし、お待たせー！行こー。」

カバンを肩に引っかけて靴を履いて家を出る。

学校へ行くときはいつも二人。
クラスも一緒、家ですら一緒にいる。

ほぼ１日中一緒だから、
みんなに「付き合ってる？」とかって言われる。

でも付き合ってないからね。

私にはずっと前から好きな人がいる。