兄弟

わからない ページ7

母に呼ばれてすずは下に降りていった。

なぜ機嫌が悪かったのかこうはすずが行ったあとに1人で考える。

しかし、いくら考えてもわからない。

自分の首にできてる痣のせいだったとしても全く分からない。

痣ができてようができてまいが、別にすずには関係ない。

関係ないことに怒られても怒られ損なだけである。

戻ってきたら聞こうと思うがさっきの様子だと答えてくれなさそうである。

下手に問いつめてまたさらに機嫌が悪くなるのも面倒だ。

黙っていようかと思ったがそれはそれで自分がモヤモヤする。

布団に寝転がったまま考えている内に眠気が襲ってきて寝てしまっていた。

しばらくして目が覚めた。

横を見るとすずが居た。

こう「すず？」

すず「あ、起きた」

こう「なにしてんの」

すず「あんちゃん起きんの待ってた」

こう「…」

すず「なんでまた寝ようとするん！？」

さっきとは違って機嫌も直ったのか、すずは何事も無かったかのようにその場に居た。

母と何を話したのかは知らないが、話しでもしてスッキリでもしたのではないかと思う。

これ以上変なところに触れても困るのでとりあえず放っておくためにまた寝に入ろうとするが上に乗ってきて寝かせてくれない。

こうは兄弟だからこーゆー事は普通だと思うし、すずだから許せると思っている。

だが、これがしょうだったら少し気持ちが変わっているとのちのち気付くのだった。

ひとまず何事もなく終わったが、あの時すずが機嫌を悪くした理由は未だに分からなかった。

作者です。→←好きは好き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す