恋バナTime〜2〜 ページ11
しょうが帰ってきて扉を開けるとそこには母とこうがいた。
何か話していたのだろうか向かい合っていたが大事な話ではなさそうなので荷物を置きこうの横に座る。
座ってすぐにこうに助けてと言われたが、なんの話か知らないので頭にはクエスチョンマークが浮かんだ。
こうは今さっきの出来事をしょうに言った。
そこでしょうも気になったので答えてあげればええやろと言うとなんでと少しキレ気味に言われてしまった。
しゃーないとしょうが母と恋バナをすると張り切りだしたのだ。
母「なんや、しょうも好きな人おるん?」
しょう「当たり前や!お母さん当ててみ」
母「ん〜大学の子やないな」
しょう「ふふーん♪」
母「分かった。すずやな!」
しょう「はははははー!!正解!」
こう「!?」
しょう「流石やな!俺すずの事好きなんや。もちろんこうも好きやで?」
こう「変な気ぃ使わんでええわ」
しょう「でもなぁ…なんでかなすずと居る時とこうと居る時とじゃなんか違うねんな」
母「だと思ったわ。」
なぜか暴露大会みたいな感じになっているこの場からこうは逃げ出したかった。
目の前に好きな人がいるのにその好きな人はすずが好き。
それを聞いてしまったら失恋したのと同じだ。
だが今は抜け出せない。
今抜け出すと完全にバレてしまう。
自分たちのことは鋭い母なので勘づいて後々質問攻めにあうのが想像つく。
黙って聞くしかないが、やはり自分の好きな人が違う相手の話をするのは聞きたくなかった。
母「まぁええんちゃう?しょうが好きならそれで」
しょう「でもすずの事やから絶対学校でモテモテやろー!お兄ちゃん悲しい…」
母「何ゆーとんねん!あんたのがすずと一緒におるやろ!その分有利だと思っとったらええやん」
母の言葉は正論ばかりだし、自分たちの恋を絶対に否定しない。
応援してくれているみたいだがこうはもう絶対に言えないと思った。
もし自分が母に言うとしたら。
失恋した事を慰められるのだろうか。
下手に気使って言葉をかけられるのだろうか。
そこら辺は想像ができない。
考えれば考えるほど腹立たしいのでもう考えることも辞め欠伸をし眠たいアピールをする。
案の定しょうに眠いのか聞かれたので頷いて上へと戻った。
逃げ出せた。
ようやく。
逃げはせこいかもしれないが今回ばかりは仕方ないと思う。
ひとまず忘れようとイヤフォンをして布団に入った。
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胡桃(プロフ) - ニヤニヤが止まりません。 (2019年7月21日 2時) (レス) id: 7ac498da68 (このIDを非表示/違反報告)
こうさんLOVE - こうさん大好き (2019年5月5日 9時) (レス) id: 74edc02187 (このIDを非表示/違反報告)
あいあう - 格好よかった (2019年3月9日 13時) (レス) id: d37bcf4dc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:a_m | 作成日時:2018年9月16日 0時