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「どうしよ、今から買いに行っちゃおっかな!?」
ガハハと笑いながらお酒を飲んだのと今の楓くんとのノリでそんな事を口走る
「えっ!行っちゃいます!?」
楓くんも割とノリノリ
パッとスマホを見ると、まだ時間的には開いてる
「っし、黒尾鉄朗、覚悟を決めたいと思います」
「お供しますよ、兄貴」
「ありがとうございましたー!!」
店員サンからリングの入った紙袋を受け取って男2人で夜の街をぶらぶら歩く
「やべ、マジで買っちまった!!」
袋に入った白い箱を見つめながらニヤつく
「後は雰囲気っすよ!!」
だよな、雰囲気1番大事だと俺も思う
夜景の見えるレストランがいい?
それとも朝焼けが見える海?
「いいとこ探さなくっちゃなー!」
ほろ酔い状態で心地良い気分で歩いてるときだった
「ん?誰からー?」
ピロリンっとTALKの通知が聞こえ、ポケットからスマホを取り出しディスプレイに表示されたメッセージを見る
「……ぇ」
「?どーしたんですか、黒尾さん」
一瞬にして血の気が引いたのが分かった
酔いも一気に冷めた
「っ、ごめん!!」
急について来なくなくなった俺を心配して声をかけてくれた楓くんに、断りを入れて走り出す
「え、え!?黒尾さん!?」
どういうことだよ…っ、A!!
背後から楓くんの声がするけど振り返らず一目散に家へ向かって走った
"別れよっか"
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作者名:雨宮 | 作成日時:2020年11月8日 21時