. 48「変化を望むなら」 ページ9
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学校から徒歩で帰れる俺らは夕方の道を歩いた。
ま「楽しかったね」
ニコニコ笑ってるまふ。
なんだろう。本当に終わりのような悲しい感覚がする。
橙色の空が悲しさをまた煽っている。
さ「じゃ!」
ま「ばいばい」
そ「おー」
いつの間にかさかたとうらたくんの2人と別れる十字路に着いていた。
『あ、またね』
さ「うん!!」
手を振るさかたと、その隣にいるうらたくん。まだ元気がないみたい。
俺とそらるとまふはそんな2人に背を向けて帰路に足を踏み出した。
んだけど、
『…うらたくん?』
俺の腕をうらたくんが後ろから掴んでいた。
さ「うらさん?」
他の3人も不思議そうに、うらたくんを見ていた。
『どうしたの?』
うらたくんは、何か決心したような、でも少し苦しそうな…そんな顔をしていた。
俺の腕を掴む手も心做しか少し震えている。
う「やっぱり、ダメだよ」
『え?』
うらたくんが発した言葉の意味が全くわからない。
ずっと元気が無かったのは、俺にその言葉を伝えたかったから?
その言葉になんの意味があるの?
う「例えそれで、Aが幸せでも」
『う、うらたくん?なんの話?』
ま「うらたさん?」
さ「うらさん…?」
まふとさかたも心配そうな顔をしている。
そらるはその様子をジッと見ている。
う「A。」
『うら、たくん』
下唇を噛むうらたくん。
心情は読み取れない。
う「忘れたところで、何も変わらない」
読み取れない。
う「教えて。教えてよ」
読み取れない
う「Aの昔のこと、全部」
う「俺が、味方だから…!」
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N - コメント失礼します。自分歌い手好きなので、この作品作ってくれて嬉しいです。大学卒業後の様子もできればで良いので、書いて欲しいです。 (2021年12月27日 14時) (レス) id: ffbe26bac2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 初コメ失礼します!更新お疲れ様です!名無し先生の作品面白くて大好きです!これからも応援しています! (2019年2月4日 19時) (レス) id: d644478c78 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - すごく好きなお話でした! (2018年12月24日 14時) (レス) id: 8a0f45a62c (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - すごい面白いので最終章じゃなくてあと10章ぐらい書いて欲しいです(無茶振り)続き楽しみにしてます!!!!!! (2018年8月30日 17時) (レス) id: 659d961cb7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し先生@男主製造者(プロフ) - 洟さん» コメントありがとうございます!!更新もう少しお待ち下さい! (2018年7月23日 15時) (レス) id: 7c6295ab3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し先生@男主製造機 x他1人 | 作成日時:2018年7月15日 14時