. 60「亀裂」 ページ21
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昨日の分の手紙も合わさっていつも以上に下駄箱がパンパン。
『…袋、忘れたし…』
思い切り重い朝だ。
いつも来るまふたちが今日は来なかった。
昨日俺がきつく言っちゃったからかな。
今日から卒業まで1人なら、それもそれでアリだろう。
結局自分のことを話したらこれだ。
こうやってすぐに人間関係は壊れていく。
重い足で階段を上る。
教室に着けば、もう自分の席に座ってるまふたちがいた。
皆が俺を見る。
その目が、まるで
さ「っA」
両親みたいだ。
方向転換して保健室に行く。
今更 生ぬるい心配するぐらいなら話しかけないでほしい。
俺と話したくないのはそっちでしょ?
白「あら、久しぶりね。」
保健室に入れば白木先生が笑顔で迎えてくれた。
それさえも、もう苦しくなる。
『体調、崩してさ、』
もうなんだか、疲れた
白「ベッド使いなさい。無理しちゃダメよ」
ポンポンと背中を優しく叩かれる。
欲しかった。俺にも。
ただ、全てを受け入れてくれる人がほしかった。
『ありがと、ございます』
どうせ忘れられないなら、もういいや。
過去を思い出して壊れてくなら、それでいいや。
もうなんだっていいよ。
戻れないなら、戻りたいなんて思わなければ良い。
そうやって、生きてきたんだから。
今更普通になんて。
今更もう一度眠りたいなんて。
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N - コメント失礼します。自分歌い手好きなので、この作品作ってくれて嬉しいです。大学卒業後の様子もできればで良いので、書いて欲しいです。 (2021年12月27日 14時) (レス) id: ffbe26bac2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 初コメ失礼します!更新お疲れ様です!名無し先生の作品面白くて大好きです!これからも応援しています! (2019年2月4日 19時) (レス) id: d644478c78 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - すごく好きなお話でした! (2018年12月24日 14時) (レス) id: 8a0f45a62c (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - すごい面白いので最終章じゃなくてあと10章ぐらい書いて欲しいです(無茶振り)続き楽しみにしてます!!!!!! (2018年8月30日 17時) (レス) id: 659d961cb7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し先生@男主製造者(プロフ) - 洟さん» コメントありがとうございます!!更新もう少しお待ち下さい! (2018年7月23日 15時) (レス) id: 7c6295ab3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し先生@男主製造機 x他1人 | 作成日時:2018年7月15日 14時