【歌い手】歌えないのか【男主】

. 20「いやJKか〜い！」 ページ21

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ま「でさ〜、それがすごくて！」


そ「俺もY○uTubeで見た」


ま「いいですよね！！」


さ「歳下とは思えんかったよなぁ…」



DQNに拉致られてから2日後。
今は１ヶ月後にある修学旅行の班決めをしている。高校生だけあって人間関係は複雑。班決めだけに一時間用意してくれるこの学校は素晴らしい。

そして、同性で5人班。


完璧である…！！！


一瞬で決めた俺らは残り45分全て自由時間。
もう、軽く修学旅行だ！！(？)



ま「って、聞いてる？A！！」

『え、ごめんなに』

ま「だから、泉くんが…！」

『まだ泉くんの話かよ』

ま「だって…！！！」



まふが話しているのは、7〜8年前に天才歌手(？)と言われた泉くんっていう小学生の事だ。

まぁ、その子は有名になって一年でやめたらしいけど、まふは今になってその話をしている。


う「そもそも今更泉くんを知るのがヤバイよな」

さ「それは思った。泉くんを知らないなんてどこかのAくらいだからね」


『どこかのAって何それ俺じゃん』


そ「世間知らずすぎ」


天才歌手泉くんを知らないだけでこの言われ様である。

実際そんな昔のことなんて知らないし、第一歌嫌いの俺が知ってたらそれこそヤバいと思う。



ま「Aほんと聞いた方がいいよ！！泉くんのあの透き通る声と綺麗なビブラート…！」

さ「ほんま天才って言葉が似合うねん！！A、1000円あげるから聞いて！！？」



身を乗り出して語るさかたとまふ。
コイツらは泉くんの何なんだ…？？


『あーはいはい。……興味ナッシングトゥーマッチ』

さ「オーマイゴットファーザー降臨！」


『「ヨイショ！！」』


う「お、おいさかた！完全に持ってかれてんぞ！！」


さ「くそぉー！ハメられたぁーー！」

『やーいさかたのノリ良し男！』


さ「くっそぉ！！！！！」

う「いやお前褒められてね？」


ま「はぁ、なんて低レベルな争い。それより見てくださいよ、泉くんの綺麗な栗毛。これハーフなんですかね…？」

そ「何言ってんの、Aの真っ黒い髪の方がよっぽど魅力的なんだけど」


『あ、髪は触らないでセットに5時間かけてるから』


そ「寝癖つけながら言うな」



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