. 7「ヒロインはいらない」 ページ8
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口をあんぐりと開けてるヤツらを無視して中村ちゃんに話しかける。
『中村ちゃん、ジュースありがと』
自分が持ってたジュースをテーブルに置き、中村ちゃんが持っていたジュースを受け取った。
蛍「あ、はい…!じゃあ、私これで…」
遠慮がちに身を引いて図書室を出ていってしまった。
『ぁー、君らが睨むから行っちゃったじゃん』
中村ちゃんから受け取ったジュースもテーブルに置き、俺はトマトジュースのパックにストローをさす。
ま「いや、だって、A女の子嫌いでしょ…?!」
『あの子は別、裏表無さそうだし』
そ「…何言ってんだよ」
『うわぁっ』
そらるが、手を置くようにガシッと頭を掴んできた。
そ「女に裏表ない奴なんかいないでしょ」
そして言い聞かせるように俺の目を見て優しく言う。
『、でも、わかんなくない、?』
4人がジッと見てきて、空気に気圧されそうになる。
さ「わかんなくないよ。A、言うこと聞いてよ」
さかたが心配そうに見る。
俺、そんな女1人に騙されるほど子供じゃないけど…
『……わかった。』
そ「うん。いい子」
ニコリと笑ったそらるが俺の頭の上に乗せていた手を動かし頭を撫でてくる。
『…あーあ。友達出来たと思ったのに』
ストローでトマトジュースを飲みながら不貞腐れたようにいう。
ま「はいはい、Aにはボクたちがいるでしょ」
反省文に目を通しながらまふが言った。
コイツらは俺が他の人の名前を言ったり、
他の人と一緒にいると機嫌が悪くなる。
そして、相手ではなく俺に注意してくる。
…心配しすぎなんだよなあ。
う「…よし。終わった。」
『あ、うらたくん反省文終わったの』
う「おう」
少し元気の無いうらたくん。
『…じゃ、もうすぐ昼休み終わるから戻ろーよ』
さ「そうやな、俺ももうすぐ終わるし」
そ「了解」
ま「んーー、疲れた」
まふが欠伸をする。
…なんか、平和だなぁ。
コイツらは口うるさいけど、
実際俺に怒ったことないからね。
なんせ、俺には甘々だから…
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ハル - 僕も歌テストあったな。もちろん、最高得点より上の12点だけど、作者さんは歌嫌いなんですか?僕は大好きです! (2022年1月26日 22時) (レス) @page10 id: c9337234ed (このIDを非表示/違反報告)
狸です。 - 速くない? (2019年4月7日 19時) (レス) id: d89b3db748 (このIDを非表示/違反報告)
狸です。 - 聞いて良い? さかたんは50メートル何秒? (2019年4月7日 19時) (レス) id: d89b3db748 (このIDを非表示/違反報告)
名無し先生@男主製造者(プロフ) - 杏奈さん» わざわざありがとうございます!!沖縄弁が変換で出てきたので合ってるかと軽く使ってしまいました^^; 修正させていただきます!あお指ありがとうございました! (2018年7月9日 10時) (レス) id: 7c6295ab3b (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - 沖縄弁…ここでは、方言って言うんで、沖縄弁は、存在しない?と思います。沖縄在住の者より。 (2018年7月8日 18時) (レス) id: 933a615838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し先生@男主製造機 | 作成日時:2018年5月17日 19時