独占欲２． (ページ9)

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５９．ページ9

．

『生徒会…辞めたい』

生徒会室に行かず

教室の窓から運動部を見ていた

怒られるかな？

そう思っても、行く気にはなれなかった

檜山先輩が来なかったら

渉くんと……

思い出すだけで身体が熱くなる

それに檜山先輩とも…

「辞めたいの？」

そう言われると同時に後ろから抱きしめられた

．

黒田 side

日誌を職員室に持って行こうとすると

『生徒会…辞めたい』

そんな声が聞こえた

A…

俺はAに近づき抱きしめた

『光輝くん』

黒田「やめんなよ」

『あたしは…生徒会には相応しくない人物だよ』

黒田「お前ほど相応しい人なんて、この学校にはもういない」

『光輝くん…でも』

黒田「俺が他の狼からお前のこと守ってやる

だから、やめるなよ」

俺はAの腕を引っ張り

ロッカーに押し付け

唇に指を走らせ

黒田「ここに触れていいの

俺だけな」

俺はそういい、キスを落とした

角度を変えて何度も

初めて愛しいと想えた人

俺のものにしたい

俺だけの

まさか、これを誰かに見られてたなんて

．