独占欲． (ページ24)

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２４．ページ24

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キスしちゃった……

檜山先輩と…

檜山先輩と別れて

別々にみんなを探した

階段を降りながら考えた

隅っこにしゃがみこみ

人差し指で唇に触れた

「あれ、金城先輩」

そこに渉くんが来た

『あっ、探してたんだよ』

ヴァサイェガ「何で？」

『生徒会』

ヴァサイェガ「そっか、ごめんごめん」

渉くんはあたしの隣に座り

肩に頭をのっけてきた

『…ん』

ヴァサイェガ「少し、サボっちゃおうか」

『…うん』

戻る気にはなれなかった

織山先輩と檜山先輩を意識して

渉くんの頭に頭をくっつけると

肩に手を回してきた

「檜山、見逃して」

「バーカー見逃すかよ」

どんどん近づいてくる

瑞稀先輩と檜山先輩の声

ヴァサイェガ「しっ！聞こえちゃうよ」

渉くんは人差し指を唇の前にたてると

そのまま、あたしの唇の前に移動させ

ヴァサイェガ「檜山とキス出来るんなら

俺ともできるよね」

渉くんは耳許で囁き

唇を重ねてきた

織山先輩や檜山先輩とは違う

でも、瑞稀先輩や拓実くんのそれとも違う

優しくて甘いキス

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