独占欲． (ページ23)

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２３．ページ23

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檜山「Aちゃん、尚大探しに行こう」

『えっ』

檜山「ほら、ほら、ついでにほかの連中も」

檜山先輩はあたしに手を握り、生徒会室を出た

うっ、ちょー緊張するんだけど

意識すぎだよ……あたし

檜山「Aちゃん、俺のこと意識してる？」

『はい！？』

やばい、バレたかも

てか、とっくのとうにバレてるか

檜山「可愛いんだけど

俺を見るたび、頬を赤くするAちゃんが」

檜山先輩はあたしを壁に追い込み

顔の横に手をついた

『せ、先輩！みんな探さなきゃ』

檜山「そうだね」

先輩は何事もなかったかのように、歩き出した

あたしのドキドキ返せよ

『いないですね…』

檜山「みたいだね…」

『先輩？』

檜山「ん、なに？」

とキラキラスマイルで返してきた

『大丈夫ですか？』

檜山「大丈夫だけど」

『そうですか…他の教室、行きましょ』

そういいながら、教室を出ようとすると

腕を掴まれた

目があって、絡み合う視線

逸らそうと思っても、逸らせない

『せん』

先輩、そう呼ぼうとした時

先輩が目を瞑り

先輩の綺麗な顔が近づき

唇が重なった

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