一瞬の肯定と永遠の幸せ ページ45
少しの間続いていた質疑応答は、ロシナンテのそんな言葉で終わった。僕は唐突に聞かれたその言葉に、よく分からず首を傾げた
「…ごめん、なんのこと？」
僕がそう聞くと、ロシナンテは少し眉をひそめてから改めて問いかけてきた
ロシ「なんで、なんでAは…さっきから、"自分が人間じゃない"みたいな言い方するんだよ！
Aが人間なのは間違いなくて、突然やってきた俺達に優しくしてくれて、衣食住まで提供してくれて！
そんな良い奴が駄目な訳ないだろ？！」
ロシナンテはそう僕を見つめて言えば、少し僕は何もいえなくて黙り込んでしまう。数秒の間、だと思う
少しの間、お互い黙って見つめ合えば先にロシナンテが目を逸らした。次に、僕が目を逸らした
「…ごめん、」
ロシ「いいや、いい、……俺の方こそごめんな
…とりあえず、話はまだあるから…行こうか」
ロシナンテはそう言うと、僕に向けて少し変な笑顔を見せれば手を差し伸べた
仲直りの意味かと思い握れば、握り返されロシナンテは歩み出した。どうやら手を繋ぐ意味だったようだ、くそはずい
しかし振りほどくのもなんか可哀想なので、繋いだまま僕らはどこかへ、並んで歩いて行く
ロシ「………こうやって、手を繋ぐのも…母上と、父上と…センゴクさん以来なんだ」
少し経って、ロシナンテはぽつりと呟いた
僕は横目で、ロシナンテのひと回り以上大きな手を見つめる
ロシ「比較的、幼い頃は…ドフィとも仲は良かったし、喧嘩しても、すぐ仲直り出来てたんだ」
ロシナンテは、薄ら目を細めてどこか遠くを見つめる様にすれば、ふと小さく微笑んだ。彼の記憶には、兄の優しさは、愛は、残っていないのだろうかと、疑問に思った
ロシ「けど、今思えば……仲直りした後も、いつも通り遊んでた時も、一度も…ドフィと手を繋いだことが、なかったなって思い出してさ」
「…だから今、繋いでるの？」
僕がそう問いかければ、ロシナンテは違うと否定して首を横に振った。まだ、微笑みは残っている
ロシ「可能性はもう、低いかもしれない。俺は、ドフィと一度も、話し合った事がなかったから
だから、もう話は聞いてくれやしないかも、しれない。それでもいいんだ」
それでも、と呟けば、少し握られた手の力が込められた気がした。僕も何となく、それに相応して握り返す。
ロシナンテは、空を見上げて呟いた
ロシ「………手、繋ぎたいなぁ…兄上と、一緒に」
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56(プロフ) - 大好きです！！！！！！！！！！！！！！（クソデカボイス）更新頑張ってください！！ (5月2日 21時) (
レス) id: b86ffca5ad (このIDを非表示/違反報告)
銀さん推しっ!!!!（自称中２）! - 面白いっ!!!!!!頑張れっ★ (2月9日 18時) (レス) @page47 id: 9d256f67e5 (このIDを非表示/違反報告)
桜丸 - 更新頑張ってください！応援してます！！ (2022年4月13日 20時) (レス) @page47 id: 1e34de8bff (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - 初めて見ました、大好きです、更新ずっと待ってます！！ (2019年9月3日 1時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです！更新頑張ってください！応援しています！ (2019年8月19日 22時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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