むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ8)

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話のわかる奴らページ8

そんな話をしてたら不意に思った。今僕此奴らに倅屋って名乗ったけどトラファルガーは何て呼ぶんだろう、倅屋屋？…な訳ねぇか

…ねぇよな？

「トラファルガー、キッド。先に言うが僕の家でも家の外でも能力は好き勝手使わないで下さいね。この時代の海軍はそんな物使ったら厄介な目で見てその上で追いかけて来るんで」

警察が此奴らの存在を知った時、もし此奴らの事を覚えてるなら保護出来る。しかし、覚えてない場合が面倒なのだ
何故なら此奴らの能力は好き勝手使えば、他国世界征服も余裕だし何といっても戦争に使われると面倒だからな。世界滅亡はまだ早い

「…昔の人間だから、か」

「簡単に言えばそうですね。既に死んだ筈の人がいたら嫌でも野次馬は湧きますよ。場合によっては僕以外忘れてる可能性がありますけど」

忘れてるっつーか忘れ去られてる、だけど
そう付け加えて言うと、二人共顔を顰めた。やはりこの異常な現象にまだ追いついてないのだろうか
むしろ追い付けてる僕が異常なのか

そんなこんな話してると、ふとトラファルガーは納得した様に面倒だな、と呟き深い溜息を吐く。それは僕の台詞だ

「…世話になると、考えていいのか？」

「俺一匹狼だから一人で死ぬわってならどうぞ、玄関はあちらです」

僕がそう軽く言い退け玄関に続く廊下を指差せば、トラファルガーは何か言いたげに口を開いたがすぐ軽く閉じて言う

「有難い、感謝する」

「まぁ、そこまで情が無い訳ではないんで」

面倒だなぁ、なんてまた思えばキッドが何か気づいた様に僕の服を見て言った

「倅屋、お前その服何なんだよ結局
…つーかちょっと肌寒いな、まさかここ冬島か？」

「今更だけど冬ですしこの服は海軍でいうあの白い服みたいなのです。…嗚呼、その説明しないといけないですね、面倒くせ」

「本音ぐらい心の内に仕舞えよ！」

取り敢えずこの日本という島について二人に説明した。説明してる間の二人の様子は何処か興味津々で、子供の様にも感じた。まぁ海賊王目指してる時点で子供みたいなもんだし此奴ら元々の根っこが子供だしそりゃそうか

「…日本、か」

「季節が全部揃ってるってすげぇな、何気……オールブルーみたいだな」

「例えが綺麗ですね」

それ褒めてんのか？と聞かれたので褒めてますと答えるとジト目で見られた。理由は今の今までずっと無表情で話してたからだろうな。笑わされたら普通に笑うぞ、鉄仮面ではない