むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ48)

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夢見る世界は近未来ページ48

『入口があるなら出口もある、と僕は思ってるけど…君達がやってきた経緯があまりにも普通で予兆無さすぎるから正直帰れるか僕にもわからない』

ああいや、一人だけ死後だったわ
そう思いながらコラさんに目を向けると、コラさんもまた同じ事考えてたのか難しそうな表情を浮かべていた

『だからと言って、諦めろとは言わないし言う気も無い。君達にも夢があって、正義があって、人生がある

訳わからんメモ残した奴に、勝手に知らない場所知らない世界に連れて来られて黙って全て諦めて余生過ごせなんて溜まったもんじゃねぇだろうよ』

キ「ッたりめェだ！つーか諦める気は更々ねェよ」

エ「親父を海賊王にするって夢があるからな、俺らには」

ル「む！海賊王になるのは俺だぞ！」

エ「それはわからねェぞ？ルフィ」

ル「いいや！絶対に俺だね」

白「んな事で言い争ってんじゃねぇよ…」

ル「そんな事じゃねェ！！！」
エ「そんな事じゃないんだよ！！！」
キ「んッな事じゃねェ！！！」

マ「海賊馬鹿かお前らはよぃ…」

全くもってその通りだ
そう思いながらマルコの言葉に頷けば、周り数名も同じ事を思ったか苦笑いを零したり頷いている

『まぁ…流石に僕もそこまで情がない訳ではないから、君達が帰れるまでの間は居候って形でここに居てもいいけどさ

君達、未来の事何も知らないのに独り立ちして生きていける訳ねぇでしょ』

白「そりゃあ有難てぇが…何が違うってんだ？未来と過去じゃ」

ロシ「この後ろの物も気になるしな…」

そう言ってコラさんは自身の真後ろにあるテレビを見て首傾げる。ああそういや後で見せるとか言ったっけ

そう思いながらリモコンリモコン、と呟き周りを見回せば、何故かソファの上に置いてあり近くにいたドフィに頼んでリモコンを取って貰った

ド「そりゃあ何なんだ？」

『百聞は一見にしかず、見りゃわかる』

そう言うと、僕はテレビに向けてリモコンの電源ボタンを押した。途端、テレビの液晶画面は点滅して画面を映し出す。どうやら夕方のニュース番組がやってるみたいで、ニュースキャスターが殺人事件について話している

どうやら容疑者が捕まったらしい。懲役だのなんだのと言ってるニュースキャスターの言葉を聞いて、一気に情報が流れ込んだろう海賊時代の彼らは混乱の色を見せる