むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ39)

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その目が嫌いな理由ページ39

軽く驚きでばくばく聞こえる心音を抑えようとふぅ、と息を吐き出せばいつも通りの無表情に直して起き上がり全員の顔を見上げる

『…えー、何？』

キ「お前に声かけても反応ねェから無視してんのかと思ったら、さっきの道化師野郎の能力で聞こえてねェと思うからって、トラファルガーが言うからここまで来たんだよ」

『あーそうご苦労様』

キ「お前…！」

キッドが苛立った様に僕を睨むが気にするかよ、用件だけ聞こうと僕も軽く睨めば相手から下がってくれた

キ「お前、さっきから…俺達より未来にいる民間人つったよな」

『ああ、言ったね』

キ「…一つ、念押しに確認しておきてェ」

キッドはそう言うと、最初来た時に下ろして貰ってた剣をいつの間にかもってた様子でソファドンの如く、剣を腕の代わりにして僕の首すれすれに突き置けばまださっきより柔らかかった目付きをガン飛ばして言う

キ「お前、本当に未来にいる、"ただの"民間人なんだな？
上手い事細工して俺達を騙してる、海賊か海軍か…愉快犯、能力者じゃアねェな…？」

重たい低音を、僕の頭の中に響かせる様にして問うキッドの他にも、キッドに並んで逃げ場を失くす様にして囲み同じ様に僕を睨むトラファルガーやスモやんとマルコ。一度、この三人は話に関係ないかもだから追い出そうかと思ったが……この四人は同じ考えで僕に問い詰めに来た様だ

一度キッドから逸らした視線を戻せば、キッドは未だ僕の返答を待っている

『…うん、そうだよ。君達より未来に生きる、民間人さ。能力者って部分は、洗い物の時水使うし…それで証明されるよね？』

僕はそう、今までの態度と変えずに答える
ここで変に変えたりすると、逆に面倒そうだし。変えるとしても、僕も彼らに習ってガン飛ばすだけだが

まぁそう答えると、諦めてくれたか睨みの視線から開放された

キ「…お前、危機感ねェのかよ」

白「全くだ」

『いや、変に怯えても僕らしくないし』

ロー「…むしろ、気持ち悪いな」

『爆ぜろ』

僕がそうさらりと悪口に返すと、トラファルガーもああ？と低音を出して僕を睨む
僕もそれに足を組んで態度で返してやれば、舌打ちと共に喧嘩の申し出が返ってきた

一触即発かと思われた時、いつの間にか帰ってきたコラさんが能力を解いて割って入ってきた
コラさんの制止にトラファルガーは渋々答えたが、目は僕を睨んだままだ

『……』

ああ、嫌いだその目は
まるで

(僕の存在を否定されてる気がして)