むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ37)

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最初はアニメで知っただけページ37

ロシ「ちょ、ちょっと待ってくれ、倅屋」

教育失敗したの？
そう、言葉を紡ぎかけた時、コラさんが慌てた様子で僕を見て話を遮った
僕は首を傾げながら問いかける

『何？疑問に疑問で返されても僕困るよ？』

ロシ「いや、そうじゃねェ…話はそこじゃない。その"途中"だ」

『途中？』

はて、一体どこに可笑しい発言があったか
そう思い首を傾げていたのを元に戻し顎に手を添え考える。別に僕真実話しただけだが、拒否したいのか？

そう思いながら、本棚越しに見えるトラファルガーに目を向け再び首傾げた
しかしコラさんはそれを気にせずに、兎に角疑問に持ったのか僕にゆっくりと問いかける

ロシ「いや、お前今…ローの容姿について話してたよな？」

『うん、そうだな』

ロシ「で、どこで聞いたか知らないローの発言までわざわざ低温出して表現してくれたな？」

『う、うん』

ロシ「でもって、タトゥーについても言ってくれたな？」

『そうだけど、え？何言いたいの結局』

僕はコラさんが聞きたい事の予想がつかず、直球に問いかけてみる
するとコラさんは少し黙り、トラファルガーを本棚越しに見てから僕に目を移し問いかけた

ロシ「…なんで、ローのタトゥーが上半身にもある事知ってんだ？」

本棚だらけの休憩スペースに、暫くの無言が続く。あ、ちなみにこの会話はコラさんがサイレント…防音壁を張ってるから向こう側には聞こえてない
つまり向こう側の会話は僕らにも聞こえてない

数秒間、僕とコラさんは目をじっと見つめ固まる
お互い、反応を伺っている様にじっと黙って見つめあっている

『……なぁ、ロシナンテ』

ロシ「…何だ？」

僕の声のトーンは、軽く下がっている。まぁそれは多分気分的なものだから普段はもう少し高いはず
まぁ元々の声質が低めなのもあって怒ってる様に聞こえる場合もあるが

『世の中、知らないほうがいいこともあるよ』

主に、お前らが樹海の方々の餌食になってる画像とかな
そう心の中で呟き、意識してコラさんに生暖かい目で見送れば、何を察したか知らんがコラさんは僕から目を逸らして本棚の向こう側見つめた

ロシ「…ニュアンスはわからないけど、気にしちゃいけないもんだなって事は…理解したよ」

『嗚呼、プライド的に気にするな』

コラさんは何処か、悟った様な目で防音壁より向こう側の賑やかな景色を見ていた
僕も何も言えず、とりあえずあんな画像を興味本位に見て済まないと言う気持ち半分で頷いた