むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ36)

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高校生と未婚男性が話す話ページ36

ふと思った
人ってどうなれば、大切な人の死に泣ける男の子が大人になってインテリヤンキーみたいな格好しちゃうんだろう

『ロシナンテ、あんた教育失敗したの？』

ロシ「ごめん、第一声それじゃァなんもわかんねェわ」

僕の突然の問いにコラさんは訝しげな表情で僕を見る。現在、クザン警戒からキッドを盾にしているとふとトラファルガーの服装について気になり

意味なくリビングの隣にある本棚を置いた休憩スペースの様に場所にコラさんを呼んでリビングで寛ぐ奴らに聞こえない声量で問いかけたのが冒頭だ

『いや、よく見なよ。君が死してまで大切にしてたトラファルガーをよ
…服装はあの面子の中でもまともだよ、嗚呼まともだ。けどな、ピアス付けたりタトゥー彫っちゃったり、最早インテリヤンキーじゃねぇか』

ロシ「……」

そう言うと、コラさんは少し何とも言えぬ様な表情でふむ、と頷き顎に手を添える。それに見て僕は続ける

『ほら、あの手と腕よ
手のあれって、直訳すると死、だよ？その癖して外科医？しかも人の命に関わる手術で『楽しいオペになりそうだァ…』とか言う奴だぞ？』

ロシ「………」

再び、コラさんは何とも言えぬ…いや、苦虫を潰した様な表情で目を瞑り軽く唸る。まぁまた気にせず僕は話を続ける

『完璧闇医者だろその時の顔(いや実際にそうだったんだけど)。しかもタトゥーはあれだかじゃない、上半身にもあるんだよ』

ロシ「……？」

そこまで言うと、コラさんは瞑っていた目をはっと開き視線を上に逸らし軽く首傾げた
僕もその仕草に疑問を感じたが、話は続けるぞ

『大切な人の死に涙出来る子供が、一体どうなって誰の背中を見ればあんな風に育つんだ？
…って事で冒頭だ、あんた』