むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ34)

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～かえ？とか言いたくねぇページ34

僕がガチャリ、と閉めていた扉を開き物置部屋から出てくれば数名から問われる

青「あれ？麦わらくんと火拳くんはどうしたんだい」

『あの二人はまだ話してるよ』

嘘だけど。流石に泣いてるぜー彼奴らァとか表立って言ってやる程のクズではないからね僕も

二人の泣き声を隠す様に扉を閉めれば、ふとサボが目に入りじっと見てみる
すると相手も気づいた様子で僕をじっと見つめ返す

『……』

サボ「……」

キ「…何見つめあってんだよ」

『…耐久レースかな』

キ「はぁ？」

あっむり耐えれない、イケメン見続けるとか耐えれない死ねる
そう危機を感じ僕から目を逸らす。くそぅ、なんか負けた気分

僕が軽く悔しさに拳を作っていると、サボが声をかけてくる

サボ「…アンタ、貴族か？」

『……はい？』

なんでそうなった？
僕がそう思っているのを読み取ったのか、サボが説明する様に言う

サボ「その服装だよ。ワイシャツにカーディガン、シンプルなスカートに靴下……オマケ、カーディガンに刺繍があるからさ
だから、貴族なのかと思ってな」

嗚呼、此奴らの世界観からすりゃ僕のこれって貴族の一員なのね
他の奴らには「なんだよその変な服」的な質問しかされなかったからなんか新鮮なんだけども

まぁサボの質問に対しては正直に答えようと僕も言い返す

『貴族、ではないよ。この時代じゃ当たり前の服装の一つ
刺繍は…海賊でいう海賊旗みたいなもんだから、関係ないな』

とはいうけど、うちのクソ親父の家計が妙に金を持ってたから貴族とは言いがたいけど……それなりの金は蓄えてんだよな
クソ母が結婚した理由は金目当てじゃないらしいけど

まぁそんなどうでもいい事、今は考えなくていいか

キ「元天竜人っつー訳でもねぇのな」

白「…まぁ、有り得る服装ではあったな」

『残念ながら天竜人でもねぇな。っつか天竜人とかぶっちゃけ人間じゃん』

あ、今普通に元天竜人の目の前で言っちゃったけど大丈夫かな、大丈夫だよね？
そんな思いが脳裏にチラつき、横目でコラさんを見てみるが……多分反応は無さげ、良かった

まぁでも僕のその言葉に、海軍はなんとも言えない顔をしているが僕には関係ねぇ