むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ31)

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そういや此奴だけ別軍ページ31

すると思ったより、事態は深刻だった様で
エースは僕の立つ扉の方を見て驚いた様に目を見開き、わなわなと体を震わせ動揺していた

僕はそんなエースを見て、取り敢えずと思いサボをこっちに連れて行こうかと考え振り向き直った
しかしまぁその油断がいけなかったらしい

『ッ…！！』

サボ「敵が目の前にいるのに背を向けるなんて、余程自信があるみたいだな…！」

振り返ろうとした瞬間、サボに背後を取られ首元を腕で締められた。うわー身長、身長的に辛いこれ首吊りかよ

周りも少なからず動揺した様で、そんな僕達を見て落ち着け！と制止を呼びかける声を出す

マ「落ち着くんだよぃ、そんな口悪い女殺しても意味はないよぃ！」

青「ちょーっと頭冷やそうね？嬢ちゃん怒らせると結構面倒だからさ…」

ロシ「その子殺しても無意味な罪が増えるだけだぞ…！」

お前ら後でぶん殴ろうか
その意を示しつつ中指を立てておこう。するとどうだろう、見事に有名所の海賊と海軍が僕の味方をした故にサボが勘違いしたではないか

サボ「海軍と海賊が両方騒ぐ程だ…おい、此処は何処なんだ。俺をどうやって連れてきた、皆は！？」

しかしまぁチャンスだ、これは僕が言うべきか
そう思えば、締められ宙吊りになってるこの状態から脱そうと思い

左足で思いっきりサボの足を横蹴りし、骨に直撃したかと思えば緩んだ腕を無理矢理こじ開け開放され、即座にフライパンを手に取れば僕に目を向けようとしたサボの顔右横に向けてフライパンを投げ壁に当てた

『此処は僕の家、連れてきた経緯は知らん
君は今、未来のワの国にいる。此処にいる海賊や海軍は皆君と同じ様にやってきた

今君がどんなに騒いでも、君の仲間は此処にはまだ来てない。落ち着いて頭を冷やせ、総参謀長なら視野を広げてみろ、話はそれからだ』

僕がそう、軽く一通り説明すれば後ろから数名の驚く声が聞こえた。そっか、説明しないで放置してた奴いたっけ
そう思いながら少し呆然として僕をみるサボに目を向ければ、サボは少し考える様に目を伏せれば落ち着いた様子で立ち上がった

サボ「すまない、急だったもんで頭が回ってなかった」

『わかればいい、わかれば』

青「…嬢ちゃん、さっきのフライパン当てるつもりだったでしょ？」

『そんなまっさかー』